アップルが11月8日に発売した「Mac mini(M4)」ではチップ構成が変更され、一部の旧モデルに存在した小容量モデルでの内蔵ストレージの速度が遅い問題が解消された可能性があることがわかった。海外メディア「MacRumors」が伝えている。
ユーザーによるストレージ交換も可能に!?
1世代前のM2チップを搭載したMacでは、256GBモデルの内蔵ストレージの読み書き速度が、512GB以上のモデルと比べて低い問題が指摘されていた。
原因はストレージ用チップの搭載枚数が256GBモデルの1枚に対し、512GB以上のモデルは複数枚だったこと。一般にフラッシュメモリのアクセス速度はチップ1枚より複数枚の方が向上するため、256GBモデルとそれ以外のモデルの差が大きく出てしまった形だ。
アップルとユーザーにとって不幸だったのは、M2の前世代にあたる「M1」の256GBモデルでは2枚のチップを搭載していたこと。そのため、256GBモデル同士でストレージ速度を比較すると、M2がM1に敗北するという逆転現象も起きてしまった。
MacRumorsによると、新しいMac mini(M4)ではこうした問題に対処するためか、256GBモデルのストレージ用チップをM1世代と同じ128GB×2枚の構成に変更。512GB以上のモデルに対して、ストレージの速度に大きな差が生じない形になっているという。
さらにネットにアップされた分解動画から、ストレージ部分が脱着可能なモジュラー式となっていることも判明。作業難易度は高いが、物理的にはストレージ交換にも対応できる可能性があるようだ。なお、同様の仕組みは「Mac Studio」でも採用されている。