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iPadをもっと使いこなす!”驚”活用テク 第39回

iPadで「ステージマネージャ」を使いこなす②

【活用提案】アプリをグループ化してiPadの作業を効率化! 「ステージマネージャ」ならではの使い方をマスターしよう

2024年11月06日 13時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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 iPadの「ステージマネージャ」は、よりパソコンに近いマルチタスクが実践できる機能だ。ただ、マルチタスク、つまり複数のアプリが同時に使えると言われても、「iPadでそこまでするだろうか」と考えてしまう人もいるかもしれない。

 しかし、ステージマネージャの「グループ化」という使い方を知っていると、印象はだいぶ変わるはずだ。このグループ化が、iPadでの作業を効率化する鍵となる。

 今回は、グループ化で効率的に作業する方法を中心に、多彩な操作方法について紹介していこう。

作業ごとにウィンドウをグループ化して効率アップ

 ステージマネージャの最大の特徴は、複数のウィンドウをグループ化できることだ。同じ作業中に開いているウィンドウを1つのグループとしてまとめておけるため、作業ごとにグループ化されていれば、それらを切り替えながら効率的にiPadで作業できる。

 この作業の流れを、動画作成を例にして考えてみよう。動画を作成する際には、「原稿を書く」「素材を集める」「動画を編集する」といった作業を行うことが多い。このとき、それぞれの作業に必要なアプリをグループ化しておくのだ。

 例えば、「原稿を書く」ために、テキストエディターと生成AIアプリを同時に開いてグループ化。また、「素材を集める」のに、ブラウザーを2つ並べてグループ化する。そして、「動画を編集する」には画面を大きく使いたいので、動画編集アプリを全画面で操作する、といった感じだ。

 このように、作業に応じたグループ化をしておけば、使いたいグループをタップするだけで、その作業環境に一瞬で切り替えられるわけだ。これにより、複数の作業を効率よくこなせるようになる。

この画面では、原稿を書くためのグループが作業領域に表示され、左側に、素材を集めるグループと動画編集アプリが表示されている状態だ。原稿書きが一段落し、素材を集めたいと思ったら、素材を集めるグループのサムネールをタップすればいい。

すると、「素材を集めるグループ」のウィンドウに一発で入れ替えられる。

ウィンドウのグループ化はドラッグ操作で簡単にできる

 では、グループ化する手順について紹介していこう。最も基本的なやり方は、左側の「最近使ったアプリ」に表示されているウィンドウやDockにあるアプリアイコンを、作業している画面へドラッグする方法だ。

「最近使ったアプリ」から、グループにまとめたいアプリを画面中央にドラッグする。

 ドラッグすることで、作業ごとに必要なウィンドウを1つのグループにまとめられる。なお、ドラッグ操作がうまくできない場合は、「…」(マルチタスクボタン)からグループ化することも可能だ(これについては後述する)。

メインの作業領域に複数のウィンドウが並ぶ。これで、これらのウィンドウはグループ化された。

 ちなみに、グループ化できるウィンドウは最大4つまで。5つめのウィンドウをグループへ追加しようとすると、最も古いウィンドウがグループから外れて、最近使ったアプリへ移動してしまうので注意しよう。

4つのウィンドウを開いているグループにウィンドウを追加しようとすると……。

最も古いウィンドウが、左側の最近使ったアプリへ移動する。

グループ化されたウィンドウの移動も簡単

 グループ化したあとに、特定のウィンドウを別のグループへ移動させたいこともあるだろう。この場合は、最近使ったアプリでグループ化されているウィンドウから、移動したいものを中央の作業領域へドラッグする。

最近使ったアプリに表示されているグループの中から、移動したいウィンドウのサムネールを画面中央へドラッグ&ドロップする。

これで現在開いているグループへ移動できた。

 ただし、この方法はグループ化しているウィンドウの数が多いと操作がしづらいため、うまくドラッグ&ドロップできないことがある。そんなときは、最近使ったアプリのグループにあるアプリアイコンをタップしよう。

 すると、表示が切り替わって、そのグループのウィンドウが並んで表示されるので、ここから移動させたいウィンドウを中央にドラッグすればいい。手順が1つ増えてしまうが、この操作方法のほうが確実だ。

最近使ったアプリのサムネール上に表示されているアプリアイコンをタップする。

そのグループのウィンドウが整列して表示されるので、移動したいウィンドウを画面中央へドラッグ&ドロップする。

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