このページの本文へ

被災地で開放される、パスワードも登録認証も要らないWi-Fiサービス

台風に備えて無料Wi-Fi「00000JAPAN」を知っておこう!

2024年08月29日 10時00分更新

文● せきゅラボ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

大規模災害時に被災地で開放される無料Wi-Fiサービス「00000JAPAN」とは?

「00000JAPAN」は災害時の心強い味方

 猛暑日が続いた夏も終わりに近づき、ときより秋を思わせる涼し気な風も感じる季節になりました。とは言え、この時期に吹くのは心地よい風だけではありません。毎年各地に河川の氾濫や土砂崩れなどをもたらす台風も夏から秋にかけて猛威を振るいます。

 そうした災害時には、気象庁や自治体などが発表する最新情報が命綱です。通常はパソコンやスマホで入手する方が大半だと思われますが、ネットがつながらなくなった際に備えて、乾電池式のラジオも備えておきましょう。

 そして、もう1つ覚えておきたいのが災害用統一SSID「00000JAPAN」です。

被災地で無料開放される使い勝手の良いWi-Fiサービス

 00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)とは、大規模災害などの緊急時に各通信事業者が設置したWi-Fiサービスを無料開放するもので、今年1月の能登半島地震においても被災地で利用されています。

 このサービスのメリットは、契約している通信事業者の区別なく、またパスワードや登録認証が要らないことです。利用時間・回数の制限もありません。SSIDの一覧から「00000JAPAN」を選ぶだけで使い始めることができます。

 使える場所は、各通信事業者が提供しているWi-Fiサービスのアクセスポイントが設置されている箇所、そして「自治体や企業が展開しているフリーWi-Fiなどのアクセスポイントから00000JAPANの電波を追加発出」している箇所があれば、そこでも利用できます。

 災害があれば必ず開放されるとは限りませんが、万が一に備える意味でもサービスの存在は知っておいたほうが良いでしょう。00000JAPANの発動情報はこちらから確認できます。

ただし、偽物には注意を

 前述の通り、00000JAPANにはパスワードや登録認証がありません。セキュリティよりも、緊急時に誰でも素早く使えるというメリットを優先しているためです。ただし、その仕様を悪用して「成りすましWi-Fi」を設置し、個人情報を盗もうとする悪意ある人たちが出没するかもしれません。

 ですから、00000JAPANを利用する際には個人情報、特にクレジットカード情報など金銭関係の入力は極力避けましょう。あくまでも最新の気象情報の入手などに限ることをおすすめします。

カテゴリートップへ