「ROG RYUJIN III WB」で組んだ本格水冷PCが店頭展示中!
水冷パーツの名店「オリオスペック」店長に聞く、ROGの水冷クーラーの魅力とは?
2024年10月09日 10時00分更新
イベントや店舗でも展示済み
ファンからの反応は?
――松澤さんの、実際にPCに組み込んだ際の印象はいかがでしたか?
松澤氏:やはり、簡易水冷っぽいブロックのデザインが目新しいなと感じましたね。今回はソフトチューブにROGっぽい赤色のスリーブをかぶせて組んでみましたので、よりROGらしさを感じられる構成になったと思います。
――チューブはもともと赤色のものではないのですね。スリーブを使うことでかなり目を引くように思います。
松澤氏:今回は、ASUSの背面コネクターマザーボードの「BTF」シリーズで構成しているため、ケーブルなどは見えなくなっています。それだとちょっと寂しいので、スリーブでパイプを覆ってみました。最近はケーブルが見えないパーツが増えているので、こういうスリーブで彩るというのが流行ってくれたらいいかなと思いまして。
――今回は他にもROGパーツを使用していますが、その印象はいかがでしょうか。
松澤氏:PCケースには「ROG Hyperion GR701」を使用しました。EK Water Blocksさんからこのケース専用のリザーバーポンプが販売されているので、それを組み込んでみたところ見た目も美しく仕上がったと思います。
――BTFで組んだことによるメリットなどはありますか?
松澤氏:BTFだと、配線をする時にケースを回転させる必要がないのが嬉しいですね。特にROG Hyperion GR701は、単体で20kgほどある大型のケースなので、動かさなくていいのは助かっています。
――冷却面では、簡易水冷とはどのように違うのでしょうか?
松澤氏:やはり本格水冷なので、リザーバーポンプ内の冷却液の温度が上がりきるまで冷却性が維持されるというのはいいと思います。
市川氏:簡易水冷のCPUクーラーと比べて、循環する冷却液の量が倍くらい違うので、高負荷なCPUでも一気に温度が上がるのを防げるというのが利点ですね。
――ユーザーからの反響はありましたか?
松澤氏:先日、大阪のASUSのイベントで展示させてもらったところ、来場者の方からも好評でしたね。
市川氏:発売したタイミングでSNSでも結構反響があり、全国では初週で十数個売上げました。イベントでもすでに買ったとおっしゃっていた方もいて、安い製品ではないんですが、ありがたいことにファンの方には受け入れていただいています。
――ちなみに、水冷パーツの売り上げなどはここ数年で推移していたりはするのでしょうか。
松澤氏:最近はCPUやGPUの消費電力も増加して温度も上がりやすくなっているので、上位モデルだと空冷のクーラーではなかなか冷やせず、水冷を選ぶ方は増えていますね。特に簡易水冷の需要は高まっていて、製品ラインアップもかなり増えていると思います。
市川氏:そうした情勢もあってか、最近のマザーボードの多くがPCI Expressのレーンが1段下がった位置に配置されていて、大型のCPUクーラーをつけてもビデオカードに干渉しないようになっているんですよね。昔は大型のCPUクーラーをつける時はビデオカードに干渉しないようにするのがキモだったんですが、その辺りが今の世情に合わせたものになってきていると思います。
ROG RYUJIN III WBの主なスペック | |
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水冷ブロックサイズ | 89(W)89(D)107(H)mm |
ディスプレー | 3.5型IPS |
内蔵ファンスピード | 5100RPM(±10%) |
内蔵ファン静圧 | 5.53mmH2O |
内蔵ファン風量 | 21.08cfm |
対応ソケット | Intel:LGA1700/1200/115X AMD:Socket AM5/AM4 |
パッケージ内容 | ウォーターブロック本体×1(CPUグリス塗布済み) 16mmハードチューブフィッティング×2 90度ロータリーアダプターフィッティング×2 ROGケーブルオーガナイザー×1 ネジとブラケットの付属品パック×1 クイックスタートガイド×1 |
実売価格 | 4万7000円前後 |