~ママ向けブランド立ち上げのために奮闘! アラフォー姉妹によるチャレンジ①

子育て中だって輝きたい! ママの経験とアイデアを詰め込んだ新しいファッションブランドを始動

文●杉山幸恵

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サンディエゴで子育てをしていた妹を訪ねて知った、ママとしての生きにくさ

 一時期、アメリカのサンディエゴで暮らしていたちはるさんのもとを訪ねた小柳さんの経験も、今回のママ向けブランドのコンセプトなどに影響を与えているという。

 日本ではある程度の年齢になると、落ち着いた服を提案される機会が多く、自身も〝こうあるべき〟に縛られていたという小柳かおりさん。現地の人たちが年齢に関係なく、思い思いのファッションを楽しんでいることに、「こんなに肌を露出しても、こんなにカラフルな洋服を着てもいいんだ」と、心が解放されたそう。その一方で、ちはるさんの思わぬ一面を知ることになる。

 「妹は学生時代からオシャレが好きで、母になってからもミニスカートを着たりしていました。両家の一同が顔合わせするような場でも好きな服を着ていたため、『もう少し落ち着いた方がいいんじゃ…』と、姉として心配するほどで(笑)」

 そんなちはるさんだが、実は心のうちでは「ママなのに」「ママだから」という声に悩まされていた。〝自由な服を着る〟という裏では、逆流性食道炎になるほど、生きにくさを感じていたのだ。その事実をサンディエゴで知った小柳さんは…。

 「『ママだからこんな服』『もうママなんだからこうしなきゃ』と、私自身も言葉にしない圧力を、当時の妹にかけていたんだと思います。私だけではなく、きっと日々の生活の中でそんな圧力に苦しんでいた妹がいたのだと。サンディエゴでの子育てを通して、妹が感じた『自由でいていい』という安心感に彼女自身が救われたからこそ、日本において既存の価値観に苦しんでいる人たちの救いになる、願いを叶える、そんなブランドにしたいと考えています」

サンディエゴでのちはるさんは、好きなミニスカートを履いて子育てをしていた

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