~ママ向けブランド立ち上げのために奮闘! アラフォー姉妹によるチャレンジ①

子育て中だって輝きたい! ママの経験とアイデアを詰め込んだ新しいファッションブランドを始動

文●杉山幸恵

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ママならではのアイデアが次から次に沸いてくるも、妹の画力のなさがネックに…

 妹のちはるさんから飛び出してくるママ目線のアイデアの数々に、小柳さんは驚きを隠せなかったという。

 「ネックレス風ワンピースや、取り外しポケットなど、独身の自分には思い付かないアイデアで、これはおもしろい!と。周囲にも聞いてみたところ、子育ての有無に関わらず、取り外して洗えるポケットが欲しいという声が上がりました。子育ての経験が、このようなクリエイションの世界でも活きてくるんだとうれしくなりました。資格や能力で切り捨てられがちな社会ですが、活かすことを真剣に考えたら、まだ開拓できる仕事はたくさんあるはずです。育児しかしてこなかったママを社会が適切に扱えていないだけで、多角的に見ると人が輝ける可能性はどこかに必ずあるんだと実感しました」

 デザインを考案してもらうにあたり、小柳さんからちはるさんに〝子育ての時に困ったこと〟〝こんな洋服があったらいいな〟という経験から深掘りしてもらったそう。

 「ママと娘のリンクコーデ(柄や色などでおそろいっぽさを演出するコーディネート)はあっても、息子とのものはあまりなくて困っているそうで。そこで、ワンポイントが共通する程度の〝さりげない〟リンクコーデがあったらいいなと。ほかにも機能的でかわいく着用できるドレスエプロンや、子育てをコンセプトにスタイや子供服の展開など、さまざまなアイデアが出ています」

 続いて洋服制作に必要なデザイン画をちはるさんに描いてもらったが、あまりの仕上がりに衝撃を受けた小柳さん。自身が描くこともできるが、今後のことも見据えて、ちはるさんにデザイン画の描き方を身に付けてもらうことに。

 「ブランドデビュー後も妹が運営していけるよう、〝デザイナー〟として立ち上げにコミットしてもらいたいと。知識ゼロのところから手取り足取り教えるのは苦労しますが、どんな仕事でも〝本人ができるようになるための努力〟は必要で、また教える方も〝能力向上の機会を与える〟ことは大事だと思っています。苦労すると完成の達成感もひとしおでしょうし、あえてお願いすることにしました」

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