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G-Master Spear X670Aをレビュー

低発熱かつ省電力なRyzen 7 9700X搭載ゲーミングPCが登場、静音空冷クーラーで運用

2024年08月25日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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サイドフローの静音CPUクーラーを標準搭載

 G-Master Spear X670Aの内部はすっきりしており、目立つものと言えばCPUクーラーとビデオカードくらい。ケーブルは裏配線が徹底され、必要最小限のものしか見えないようになっている。

低発熱かつ省電力なRyzen 7 9700X搭載ゲーミングPCが登場、静音空冷クーラーで運用

PCケース内はサイコムらしく、ケーブルが目立たない丁寧な組み立て

 CPUクーラーはNoctua製の「NH-U12S redux」を標準で採用。Ryzen 7 9700Xならより小型で廉価なCPUクーラーでもこと足りそうだが、静音性と安定動作を考慮しているのだろう。

低発熱かつ省電力なRyzen 7 9700X搭載ゲーミングPCが登場、静音空冷クーラーで運用

CPUクーラーはNoctua製のNH-U12S redux

 このCPUクーラーは、薄いフィンを多層に重ねたヒートシンクを備え、4本のヒートパイプで移動した熱を強力に奪う構造だ。ファンはサイドフローで、熱風はほぼ直線上にある背面のPCケースファンに送られる、というレイアウトがいい。

 ビデオカードは高性能なものほど大きく、重たくなりがちだ。試用機の構成では、アッパーミドルクラスのGeForce RTX 4070 SUPERを搭載したManli製「M-NRTX4070S/6RFHPPP-M2592」を搭載。3スロット占有に近く、かなり厚みがある。

 このビデオカードを支えるのが、アーム機構を採用したスタビライザーだ。ビデオカードの端を挟むようにして支えてくれるもので、これによりPCI Express×16スロットの重量負荷を軽減している。

低発熱かつ省電力なRyzen 7 9700X搭載ゲーミングPCが登場、静音空冷クーラーで運用

ビデオカードを支えるスタビライザーを標準装備

 ミドルタワーPCケースということもあり、ストレージ用のベイを多数用意。具体的には、5インチベイ×2、3.5インチベイ×6、2.5インチベイ×2だ。最近では5インチベイを搭載しないものも多いほか、3.5インチベイも取り払ってしまっているものもあるだけに、これだけベイがあるモデルは珍しい。

 ちなみに、3.5インチベイの手前には吸気用のPCケースファンを装備。HDDを増設してもきっちり冷やせる構造だ。HDDは高温環境で使用すると寿命が短くなる可能性があるのでありがたい。

低発熱かつ省電力なRyzen 7 9700X搭載ゲーミングPCが登場、静音空冷クーラーで運用

フロント側に5インチベイと3.5インチベイを装備。なお、試用機材では標準搭載の光学ドライブを外し、ARGB発光システム(LEDストリップ2本)を追加していた。必要に応じてカスタムできるところがBTO PCの醍醐味だ

低発熱かつ省電力なRyzen 7 9700X搭載ゲーミングPCが登場、静音空冷クーラーで運用

フロントサイドとマザーボードの裏側には2.5インチベイ

低発熱かつ省電力なRyzen 7 9700X搭載ゲーミングPCが登場、静音空冷クーラーで運用

2.5インチベイは手回しネジで取り外せる

 G-Master Spear X670Aのケーブルレイアウトは整然としているので、自力でストレージを増設したくなった時でもラクに作業できる。標準構成では1TB SSDなので、ゲームをもっとインストールしたい人やプレイ動画をたくさん保存したい人は、あらかじめBTOで追加しておこう。

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