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行政サービスを支援する公共機関向けCRMも国内本格展開

ウォーターフォール型の臨床試験をデータ&AIで変える ― セールスフォースが製薬・医療機器向けCRM

2024年07月16日 08時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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強みは業界特有の機能・データモデルがすぐに使えること、共通機能も増加中

 セールスフォースは、これまで「Customer 360」として展開するアプリケーション群のひとつとして、業界特化のCRMを展開してきた。今回、金融や製造、消費財、自動車、通信、メディア、教育、ヘルスケア、ESG経営やロイヤルティプログラム向けのCRMに加えて、新たにライフサイエンスと公共機関のCRMが拡充されたことになる。

 インダストリークラウドの強みは、対象領域の顧客がこれまでカスタマイズしてきた業界特有の機能やデータモデル、規制への対応が、標準搭載されていることだ。これにより、カスタマイズが不要になり、価値創出までの時間やTCO(総保有コスト)を削減することができる。

 これらの業界特化の機能は、Customer 360を支えるデータやAI、CRM、開発、セキュリティの仕組みを統合した包括的なプラットフォーム「Einstein 1 Platform」上で提供される。

Industry Cloudの一覧

 また同社は、特定業界のベストプラクティスを他のIndustry Cloudに、共通機能として横展開することに注力してきた。この共通機能は、年々増加しており、現在は30個を超えているという。

 例えば、OmniStudioは、通信や金融領域で利用されていた機能で、ノーコードで動的なUIを作成できる。Business Rules Engineは、ロイヤルティプログラム向けCRMでポイント処理をするために生まれたが、今では他の業界でも、組織ルールを定義するために利用されている。

特定業界のベストプラクティスを他業界にも横展開

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