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iPadをもっと使いこなす!”驚”活用テク 第34回

ジェネリックペンの選び方

【活用提案】「Apple Pencil」は高すぎて手が出せないときはコスパに優れた「ジェネリックペン」が狙い目

2024年10月02日 13時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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選ぶ際に必ずチェックしておきたい機能

 さて、ジェネリックペンは有名無名を問わず、あらゆるメーカーから発売されている。非常に数が多く、何を基準にして選んだらいいかわからないと思う。そこで、購入前に最低限チェックしておきたい機能を紹介していこう。どれもストレスなく使うために必須なものなので、知っておいてほしい。

①「パームリジェクション」と「傾き検知」

 「パームリジェクション」とは、ペン先のみに反応し、画面に触れた手を認識しない機能のこと。この機能に対応していないと、画面に手が触れると余計な線が引かれてしまうなど、思わぬ誤動作を招く。ペンで書いているときにこのような誤動作が起こるとかなりうっとうしいので、この機能に非対応のものは選ばないほうがいい。

「パームリジェクション」は、画面に手が触れても反応しなくなる機能。この機能がないと誤操作の原因になるので、必ず対応のものを選びたい。

 また、「傾き検知」とはペンを傾けることで線の太さを調節できる機能。筆圧検知に対応していなくても、ペンの傾きによって線の太さが変えられる。使いこなせば筆圧検知なしでも強弱がつけられるので、コストを抑えたい人はこの機能の有無を確認してほしい。

傾き検知は、ペンを傾けると線の太さを調整できる。筆圧検知がなくても線の強弱をつけられるので、対応しているペンを選ぶのがおすすめだ。

②充電方式

 充電方式も、重要なチェックポイントとなる。主な方式として「ワイヤレス充電」と「ケーブル充電」の2つがある。

 ワイヤレス充電は、Apple Pencil(第2世代)などと同じように、iPadの側面に吸着させて充電する方式。iPadに取り付けておけば充電できるので、利便性が高いのがメリット。ただし、このタイプのペンを選ぶ場合は、対応したiPadでしか使えないのが難点だ。

ワイヤレス充電に対応したペンなら、Apple Pencil(第2世代)などのように吸着して充電できる。充電のし忘れを防げるのが最大のメリット。

 ケーブル充電は、USBケーブルで接続して充電する方式。USB-C端子を搭載したiPadなら確実に使えるので、汎用性の高さがメリット。だが、充電するのに毎回ケーブルにつながなければならないのは面倒だと感じるかもしれない。

ケーブル接続で充電するペンは、ほとんどのiPadで利用できるのがメリット。ただし、そのたびにケーブルでつながないといけないのは面倒だ。

 なお、中には「iPadに吸着できるけど充電はできない」という製品もあるので、選ぶ際には注意したい。ペンがiPadに吸着している製品写真を見るとワイヤレス充電対応だと思い込んでしまいがちだが、購入して使ってみたら違ったというケースは少なくない。商品説明をよく見れば、「充電非対応」や「Type-Cで充電可能」などと書かれているはずなので、確認を忘れないようにしよう。

Apple Pencil(USB-C)もそうだが、iPadに吸着するけど充電できないペンも多い。一見、ワイヤレス充電ができそうに見えるが、よく読むと「Type-Cで充電可能」と書かれている。

 ちなみに、100円ショップなどでは充電不要の格安ペンも販売されている。このタイプのペンは、あくまで指の代わりになるという程度の使用感だ。パームリジェクションや傾き検知といった機能もないので、簡易的なものと考えよう。

③ペアリング方式

 ジェネリックペンの多くは、Apple Pencilと同様にBluetoothでペアリングする方式だ。しかし、最近はペアリング不要のペンが増えてきた。ペアリング不要のペンは、設定不要ですぐに使えるのがメリット。ペアリングしなくてもパームリジェクションや傾き検知に対応している製品も多いので、すぐに使える利便性を求めるなら、このタイプを候補に入れるといいだろう。

「ペアリング不要」と書かれたペンは、ペアリングしなくてもすぐに利用が可能。最近のジェネリックペンは、このタイプが増えてきている。

 ただし、ペアリング不要のペンは、反応しなくなったときの対処方法がわかりづらいというデメリットがある。ペアリングが必要なペンなら、使えなくなった場合に、再びペアリングをすれば問題が解消することが多い。

 しかし、ペアリング不要なペンでは、何をやっても使えないということがあるのだ。ちょっとした何かがきっかけで直ったりもするため、何が原因なのかがつかみにくい。頻繁に起こるわけではないが、この現象が起こるとちょっと厄介だということは留意しておきたい。

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