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iPadをもっと使いこなす!”驚”活用テク 第33回

Apple Pencilの選び方

【活用提案】いまやiPadになくてはならない「Apple Pencil」 バリエーションが増えた中からどれを選ぶ?

2024年09月25日 13時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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どのApple Pencilを選ぶべきか?

 このように、Apple Pencilには4種類があるが、第1世代に対応したiPadは少なくなってきた。そのため、現行モデルを使っている人の選択肢としては、価格の安い「Apple Pencil(USB-C)」にするか、充実スペックの「Apple Pencil Pro」あるいは「Apple Pencil(第2世代)」にするかということになる。

 実際、どれを選ぶべきかは悩みどころだが、「これだ!」という答えはなく、その人の使い方や感性などに依存する部分が多い。よって、目的に合わせて、どれが最適かを考えていこう。

●メモを取るだけならApple Pencil(USB-C)でOK

 「ノートアプリなどでメモを取る」「スクリブル機能で文字を入力する」といった使い方がメインなら、筆圧検知はあまり重要ではないため、Apple Pencil(USB-C)で十分だろう。むしろ、筆圧検知がないと均一な文字が書けるので、筆圧が安定しない人や、テキストしか書かない人にとっては逆にアドバンテージになることもある。

筆圧検知がないと上側のように均一の文字が書ける。そのため、ノートを取るような場面では見やすいノートが作れるメリットがある。

 価格もほかのApple Pencilより安価なので、コスパを求める人にはいいだろう。他社製の互換ペンだと細かい部分でトラブルが起きやすいが、純正のApple Pencilならそういった心配がないのもメリットだ。

 また、汎用性が高いのもメリット。USB-C端子を持つiPadならすべてのモデルで利用できる。複数のiPadを運用している場合、予備の1本として持っておくのもアリだ。

●ペンの楽しみや利便性を重視するなら第2世代またはPro

 「Procreate」「CLIP STUDIO PAINT」「Zen Brush 3」など、ペンで描いて表現するアプリを使うなら、筆圧検知は必須。そのため、このような目的で使う人は、第2世代か、またはProを選ぶべきだろう。

画像は「Zen Brush 3」で簡単なイラストを描いた例。このようなアプリでは筆圧検知がないとよさを生かせない。

 これらのアプリを使わない人でも、紙にペンで書くような書き味を求めるなら、こちらのモデルを選択したほうがいい。この感覚は、数多くあるペンデバイスの中でもApple Pencilが飛び抜けている。

 また、利便性も見逃せない。iPadに取り付けるだけで充電とペアリングができるので、使いたいときに充電が切れていたとか、ペアリングされていないといったことで使えないトラブルもなくなる。毎回ケーブルでつないで充電するのは地味に面倒な作業なので、こういったストレスをなくしたい人は、第2世代またはProがいいだろう。

iPadに吸着させるだけで充電とペアリングできるのは、第2世代やProのメリット。ストレスなくApple Pencilを利用できる。

 ちなみに、Apple Pencil(USB-C)との価格差はいずれも8000円。ここで紹介した機能や特徴が自分にとってのメリットとなるかどうか、判断して決めてほしい。

どうしても迷ったら実物を触てみること

 Apple Pencilのようなペンデバイスは、実際に使ってみないと違いや善し悪しはわからないものだ。気になる場合は、お近くの「Apple Store」や大きめの家電量販店などで実物に触れてみてほしい。筆圧検知を含めたペンの書き味、ダブルタップがどういったものかなどが判断できるだろう。

 今回は、現在発売されているApple Pencilの違いや対応モデルについて紹介してきた。機能の有無や使い方の違いなどが複雑なので悩んでしまいがちだが、ポイントをしっかりと押さえれば、自分に合ったApple Pencilを選択できるだろう。

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