G-Master Spear FX7をレビュー
「FFXIV: 黄金のレガシー」が4Kでも遊べるゲーミングPC、「次の10年」にふさわしい仕上がり
2024年06月28日 10時00分更新
推奨動作環境を大きく超える余裕のゲーミング性能
ここからはG-Master Spear FX7の性能面を確認していこう。冒頭でも述べた通り、標準構成はCPUがCore i7-14700KF、GPUがGeForce RTX 4070 SUPER。ミドル~ミドルハイクラスのゲーミングPCでは人気の組み合わせだ。
メモリーはDDR5-4800の8GB×2、ストレージは1TBのPCIe 4.0対応M.2 SSDで、ゲーミングPCとしては比較的オーソドックスな構成と言える。
「黄金のレガシー」では今後のグラフィックスアップデートを見越して、推奨動作環境が従来の拡張パッケージから引き上げられている。しかし、それでもCPUは「Core i7-9700」以上で、GPUはGeForce RTX 2060(VRAM 6GB)以上だ。
G-Master Spear FX7であれば、標準構成でもフルHD(1920×1080ドット)はもちろん、WQHD(2560×1440ドット)や4K(3840×2160ドット)、さらにウルトラワイドな解像度でも快適にプレイできる。
では、グラフィックスアップデートが適用された最新ベンチマークアプリ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチマーク)で本製品のパフォーマンスを確認しよう。
グラフィックス品質は「最高品質」とし、アップスケーラーとして標準のAMD FSRを使った場合のほか、NVIDIA DLSS適用時のスコアーもあわせて計測した。
DLSSの設定に関しては、動的解像度を適用するフレームレートのしきい値を「60fpsを下回った時に適用」、3Dグラフィックス解像度スケールは「100」としている。
フルHD・最高品質の結果は、FSR有効時が27886スコアー、DLSS有効時が27261スコアー。いずれも快適指標の最大評価である「非常に快適」(15000スコアー)を余裕で達成できた。
出力したレポート上の平均フレームレートはどちらも200fps前後、最低フレームレートでも87~88fpsと快適そのもの。フルHD・240Hzのゲーミングディスプレーがあれば、滑らかな描画と表示でさらに快適にプレイできることだろう。
なお、今回の条件では4K計測時を除き、FSR有効時のスコアーのほうが若干高くなった。しかし、動的解像度のしきい値を「常に適用」にすると、DLSSのスコアーが高くなる傾向があった。
基本的にはFSRを選んでおいて問題ないが、高解像度でフレームレートが足りない場合などは設定を変えてみてもいいだろう。
WQHD・最高品質の結果は、FSR有効時が20941スコアー、DLSS有効時が19968スコアー。解像度を引き上げても「非常に快適」の指標を問題なく突破できている。
こちらはテストレポート上の平均フレームレートがおおむね144Hz前後なので、WQHD・144Hz対応ディスプレーを組み合わせればちょうどいいだろう。
ちなみに、「FFXIV」のプレイヤーはウルトラワイドディスプレーを使っている人が多い。解像度2560×1080ドットのウルトラワイドディスプレーの場合も、おおむね上記程度のフレームレートは発揮できると思われる。