e-Taxを装って個人情報を窃取
フィッシング対策協議会の発表によれば、国税庁を騙るフィッシング詐欺の報告が増えているとのこと。
これは、国税庁からのメールを装い、“未だ納税されていないため、以下のリンクから滞納金を支払え。期限までに納めない場合は差押処分に着手する”といった内容を送り付けて偽Webサイトに誘導、クレジットカード情報を含む個人情報を盗み取る、というもの。
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フィッシングメール内のリンクをタップすると、「国税クレジットカードお支払サイト」などニセWebサイトに飛びます。「納税者の情報を入力してください」などと書かれていますが、入力してはいけません。個人情報をそのまま盗まれ、悪用されるだけです。
滞納金、差押処分といった聞き慣れない単語の羅列に驚いてしまうかもしれませんが、金銭が絡むメールはすべて偽物と判断して問い合わせるのが定石です。その際、決して文中のリンクや電話番号を使ってはいけません。必ずご自分で検索してください。
なお、現在判明しているフィッシングメールの件名などは下記の通りです。
メールの件名
税務署からのお知らせ【宛名の登録確認及び秘密の質問等の登録に関するお知らせ】
税務署からのお知らせ【e-Tax個人アカウントの登録確認に関する重要なお知らせ】
e-Tax税務署からの【未払い税金のお知らせ】
【督促状】滞納した税金がございます。
【重要】滞納した税金がございます。
【税務署】未払い税金のお知らせ。
【税務署】未払い税金のお知らせ(自動配信メール)
【重要】国税電子申告・納税システム
サイトのURL
https://kokuzei.noufu●●●●.com/
https://jp.uber●●●●.net/
https://is●●●●.net/
https://slg●●●●.net/
https://xk●●●●.net/
※上記以外の件名、ドメイン、URLも使われている可能性があります。
※URLにパスやパラメータが付いていることがあります。
※「●●●●」部分は伏字化しており、実際のURLとは異なります。
春は新生活に伴って公共機関への手続きや支払いが頻発する時期です。悪意ある人たちは、そのタイミングを見計らってフィッシングを仕掛けます。フィッシング対策協議会も、4月は電気ガス水道そしてe-Taxを騙ったフィッシングメールの報告が増えているとアナウンスしています。
国税庁からは「e-Taxを装った不審なメール等にご注意ください」として注意喚起が発表されています。
万が一、フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告すると良いでしょう。