SAP S/4 HANAのデータ連携方法(当社調べ)|オンプレミス&クラウド版の両方について解説!
本記事はCDataが提供する「CData Software Blog」に掲載された「SAP S/4 HANAのデータ連携方法(当社調べ)|オンプレミス&クラウド版の両方について解説!」を再編集したものです。
ドイツのSAP SE社が開発・提供しているERP(Enterprise Resources Planning・統合基幹業務システム)製品の1つ「SAP S/4 HANA」。2027年末に標準サポートが終了するSAP ERPからの移行先としても人気です。
本記事では、そんなSAP S/4 HANAのデータを他のシステムと連携させる3つの方法(当社調べ)をご紹介します!
3つの連携方法
SAP S/4 HANAとのデータ連携方法は、次の3つがあります。
方法1.APIの利用
方法2.RFC(BAPI:Business Application Programming Interface)の利用
方法3.HANA DBへの直接接続
SAP S/4 HANAの種類と連携方法
そして、SAP S/4 HANAにも「オンプレミス版」「クラウド版のPublic Edtion」「クラウド版のPrivate Edition」の3種類があります。
どのSAP S/4 HANAを利用しているかにより、利用可能なデータ連携方法が異なります。
各連携方法とSAP S/4 HANAの種類との対応関係は下表のとおりです。
API | RFC(BAPI) | HANA DBへの直接接続 | |||
オンプレミス版 | 〇 (1-1) |
〇 (1-2) |
〇 (1-3) |
||
クラウド版 | Public Edition | 〇 (2-1) |
✕ | ✕ | |
Private Edition | 〇 (3-1) |
〇 (3-2) |
〇 (3-3) |
以下ではSAP S/4 HANAの種類ごとに詳しい情報をご紹介します。
1.SAP S/4 HANAオンプレミス版の場合
2.SAP S/4 HANAクラウド版|Public Editionの場合
3.SAP S/4 HANAクラウド版|Private Editionの場合
1.SAP S/4 HANA|オンプレミス版の場合
1-1.API(OData API)の利用
・マッチするCData製品
CData SAP Netweaver Gateway Drivers
※あるいは弊社製品をご利用いただかなくともODataとの接続メニューのあるクライアントから利用できます。
・ご留意点
APIの利用には、あらかじめSAP S/4 HANA側での設定作業(SAP Gatewayを使用してOData APIを公開する作業)が必要です。
1-2.RFC(BAPI)の利用
・マッチするCData製品
(ご参考)SAP S/4 HANAのRFCプロトコルを使ってRDBライクに接続する:CData SAP ERP Driver
・ご留意点
RFC(BAPI)の利用には、あらかじめSAP S/4 HANA側での設定作業が必要です。
1-3.HANA DBへの直接接続
・マッチするCData製品
・ご留意点
HANA DBへの直接接続は、あらかじめSAP S/4 HANA側でDBへの直接接続を許可している必要があります
2.SAP S/4 HANAクラウド版|Public Editionの場合
SAP S/4 HANAクラウド版Public Editonのデータ連携概要図
2-1.API(SAP Gateway API)の利用
・マッチするCData製品
CData SAP Netweaver Gateway Drivers
※あるいはSAP Gateway APIはODataに準拠しているので、弊社製品をご利用いただかなくともODataとの接続メニューのあるクライアントから利用できます。
・ご留意点
SAP Gateway APIの利用には、あらかじめSAP S/4 HANA側での設定作業が必要です。
(ご参考)SAP S/4 HANACloud のOData APIの使い方
3.SAP S/4 HANAクラウド版|Private Editionの場合
3-1.API(SAP Gateway API)の利用
・マッチするCData製品
CData SAP Netweaver Gateway Drivers
※あるいはSAP Gateway APIはODataに準拠しているので、弊社製品をご利用いただかなくともODataとの接続メニューのあるクライアントから利用できます。
・ご留意点
SAP Gateway APIの利用には、あらかじめSAP S/4 HANA側での設定作業が必要です。
3-2.RFC(BAPI)の利用
・マッチするCData製品
(ご参考)SAP S/4 HANAのRFCプロトコルを使ってRDBライクに接続する:CData SAP ERP Driver
・ご留意点
RFC(BAPI)の利用には、あらかじめSAP S/4 HANA側での設定作業が必要です。
3-3.HANA DBへの直接接続
・マッチするCData製品
・ご留意点
HANA DBへの直接接続は、あらかじめSAP S/4 HANA側でDBへの直接接続を許可している必要があります
まとめ
以上、SAP S/4 HANAのデータを他のシステムと連携させる3つの方法(当社調べ)のご紹介でした。
上述のとおりご利用のSAP S/4 HANAの種類によって利用可能な連携方法が異なり、また各方法で取得できるデータや使用感なども異なったりします。
弊社では各製品について30日間の無償トライアル版を用意しておりますので、ご活用いただきながら最適な方法を探っていただければうれしく思います!