新MacBook Pro/iMac登場! Appleシリコンの性能は「M3」で新段階に! 第17回
【レビュー】M3搭載新MacBook Airはちょっとお高いけど軽くて速い 学生や新社会人に最高
2024年03月24日 12時00分更新
2枚目の外部ディスプレイを利用可能に
演算速度だけでない貢献もある。Wi-Fi 6E対応となったので、設備が整っている環境においてはワイヤレス接続の速度が大幅に向上している。
また、従来外部ディスプレイは1枚のみの対応だったが、M3 MacBook Airからは2枚対応となった。ただし条件は限られており、本体を閉じた状態(クラムシェルモード)でしか活用できない。また、1枚目のディスプレイは6Kまでをサポートしているが、2枚目は5Kまでとなっている。限られた拡張ではあるが、今後チップセットの性能が向上すれば、サポートされるディスプレイの枚数は増えていく……ということが示されたということでもある。複数枚のディスプレイを使う人にとってはうれしい話だ。
軽さとバッテリーの持ちもアドバンテージだ
M2との差違は以上だが、そもそもM2 MacBook Airからして学生や、新社会人などの若いユーザーにとってうれしい機能が数多く搭載されている。
薄く軽いのも、日々の持ち歩きに大きく影響する。M3 MacBook Air 13インチは約1.24kgだが、これはM3 Max MacBook Pro 14インチの1.62kgより380gも軽い。毎日持ち歩くとなるとこの差は大きい。
また、バッテリーの持ちも驚くほどで、ワイヤレスインターネット作業で15時間、Apple TVアプリの再生で18時間も持続する。電源アダプターや予備バッテリーを持ち歩かなくていいというのも、荷物を少なくするのに役立ってくれる。
また、試用機には、デュアルUSB-Cポート搭載35Wアダプターが付属していたが、この充電器、iPhoneやiPadを一緒に持ち歩いている人にとっては非常に便利なアイテムだ。MacBook Airと、もう1台、iPhoneやiPadを充電することができる。
昨今はオンラインでの授業や会議も増えているが、MacBook Airは音も映像も良好で、安心してリモートで授業を受けたり、会議に出たりすることができる。カメラは1080pのFaceTime HDカメラ。マイクは指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ。スピーカーは4スピーカーのサウンドシステム。いずれも、高いレベルでのリモートコミュニケーションを実現してくれる。
いつも使ってるiPhoneと同じアプリでデータ連携
もし、あなたがiPhoneやiPadをお持ちなら、それらとの連係能力の高さにも感動するはずだ。
iPhoneと同じiCloudアカウントでMacを始めれば、使い始めた時から連絡先や写真が自動的に同期して、どちらでも同じように使えるようになる。Pages、Numbers、Keynote、フリーボードなどのアプリのデータも、すべて自動的に同期してくれて、iPhoneとMac、どちらでも利用できるようになる。
そればかりか、同じiCloudアカウントを入れて、同じWi-Fi内にいれば、iPhoneでコピーした文言を、Macで扱ってる書類にペーストしたりすることもできるのだ。
便利なiPhoneとの連係と、薄さ、軽さと、圧倒的なパフォーマンスの高さ。M3 MacBook Airは多くの人に安心して勧められるバランスに優れたマシンとなっている。
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