多くのゲームがWQHD(2560×1440ドット)、最高画質でプレイ可能
大画面でRyzen 9 7945HXと申し分ないゲーミングPC「Alpha 17 C7V」シリーズ徹底レビュー
3DMarkも十分高スコアだが、やはりTime Spy Extremeのような4K DirectX 12テストで1万点には満たないことから4Kは重荷、WQHDまでが妥当だろうと言える。DirectX 11、Vulkanテスト側のグラフでも、Fire Strike Ultraのような4Kはやはり1万点には届かなかったが、WQHDのFire Strike Extremeは十分なスコアであり、軽量なWild Life系テストは高スコアだ。
CINEBENCH 2024は参考までに。同R23については、Multi Coreで3万点を超えるスコアに圧倒される。ゲームはもちろんだが、3Dレンダリングのようにマルチスレッドに最適化されたアプリケーションをノートPCで動かしたいという方にとっても本製品は有力候補となるだろう。Single Coreも2000点目前だ。
ここからはゲームベンチマークを見ていこう。GPU負荷の軽いもの(CPU負荷が高い)から、GPU負荷の高いものの順で、まずはTom Clancy's Rainbow Six Siege。
Tom Clancy's Rainbow Six Siegeでは、WQHD、最高画質でも平均253fpsと、本製品のパネルスペックを上回った。画質を引き下げていくとWQHD、高画質設定で332fpsと、とくに頭打ちになる様子はなかった。
次にDiablo IV。手動計測ということもあって多少大きめの誤差があるものの、均すとグラフのとおりで、WQHD、ウルトラでも111.5fpsを記録している。そのほかの画質設定でも130fps前後なのでプレイは快適と思われる。
ここからやや重くなり、Forza Horizon 5とHorizon Zero Dawn。この2つのタイトルはやや古いがおよそ同じくらいの負荷と言える。WQHDのエクストリームおよび最高画質(いずれもそのゲームの最大画質)とも80fps超を記録しており、十分にプレイ可能だ。
続いてFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク。WQHD、高品質は7614ポイントで「快適」評価だった。なお、パネル以上の解像度でも計測できるため4Kも計測したが、標準品質では「やや快適」、軽量品質で「快適」といったあたり。
最後に重量級のCyberpunk 2077。レイトレーシングを楽しみたいなら68.64fpsを記録できたWQHD「レイトレーシング:低」が60fpsの基準を満たすものとして推奨できる。ただし余裕はほとんどないため、現実的にはレイトレーシングOFFの高画質設定(80.46fps)や、レイトレーシングONにこだわればフルHDの「レイトレーシング:低」が90.65fpsだったのでそちらをオススメしたい。
プラスαの機能は控えめだが、がんばれば手が届く予算規模の良コスパ機
今回、Alpha 17 C7V(Alpha-17-C7VG-3034JP)を試したが、現在のゲームをノートPCで楽しみたい、画質も高めの設定でゲーム世界を堪能したいという方向けの、機能、パフォーマンスだ。ゲーミングノートPC要素を押さえつつ、CPUとGPUの性能を引き出しつつ、しかしフラグシップ機に搭載されるようなプラスαの機能は控えめ、LEDもキーボード部分を中心として比較的大人しく、高価ではあってもコスパで見ると値段以上に仕上がっている。
Alpha-17-C7VG-3034JPは実売価格で30〜33万円前後。もちろん決して安いとは言わないが、より高価である同社のTitan GTシリーズ(フラグシップ)のように80万、90万円クラスはさすがに手にできる方は限られる。Alpha 17 C7Vはバランスのよい基本性能を持ち、がんばれば手が出せる範囲に収まった現実的な選択肢としてのゲーミングノートPCだろう。
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