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快適フルHDゲームなら、性能も価格も“ちょうどいい”RTX 4060の15.6型ゲーミングノートPC
2024年01月15日 11時00分更新
基本性能をチェック
では早速、定番ベンチマークを用いてLEVEL-15FX164-i7-RMSXの基本性能をチェックしていこう。 まず最初はCPUのマルチスレッド性能とシングルスレッド性能を3DCGのレンダリング速度で測る、定番の「CINEBENCH R23」から。
結果はマルチコアが17193pts、シングルコアが1901pts。モバイル向けCPUとしてかなり高いスコアーを記録しており、第12世代のハイエンドモデル「Core i9-12900H」(マルチコア:約15700pts、シングルコア:約1900pts)をも上回っている。
また、最新の「CINEBENCH 2024」の結果も併せて掲載しておこう。比較対象となるデータが乏しいので何ともコメントを付けられないのだが、いくつかの例と見比べてみると、モバイル向けCPUながらシングルスレッド性能の高さはかなりのもので、デスクトップ向けの前世代モデル、例えば第12世代Coreプロセッサーや「AMD Ryzen 5000シリーズ」を上回る結果が残せているようだ。
続いてのベンチマークは、実アプリケーションに近い負荷でPC全体の性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.1.2662)をチェックした。
総合スコアーは7653で、その内訳はアプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が10367。表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が11317。写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が10366。
Essentials、Productivity、DCC、3つの項目がすべてスコア10000の大台を超えており、とくにクリエイティブ用途でも良好なパフォーマンスを期待できるノートパソコンだということが裏付けられた。
ただ、デフォルトの設定だと使用GPUが上手くRTX 4060 Laptopに切り替わらず、CPU内蔵のIris Xe グラフィックスでOpen CLベンチマークが実行されてしまいスコアーが思ったより伸びないという現象が発生してしまった。
とくにDCCの落ち込みが大きいのを確認できる。動画編集や写真編集のOpen CLベンチマークがインテル Iris Xe グラフィックスで実行されたためだ。 この状態を解決するには、NVIDIAの設定アプリ「NVIDIAコントロールパネル」から次の変更を行なうといい。
①左ペインのツリーから「3D設定の管理」を選択。
②「優先グラフィックスプロセッサ」を「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に変更。
③下の設定リスト内から「スレッドした最適化」を「オフ」に変更。
この設定で常時RTX 4060 Laptopが動作する状態になり、正しいベンチマーク結果を得られた。他のアプリでも上手く外部GPUが動かないことがあったら、この設定を試してみよう。
続いて、3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.28.8217)の計測結果から。
DirectX 11のテスト「Fire Strike」では、フルHD(1920×1080ドット)のFire Strikeが23908、4K(3840×2160ドット)のFire Strike Ultraが6060というスコアーに。DirectX 12のテストを行なう「Time Spy」では、WQHD(2560×1440ドット)のTime Spyが10249、4KのTime Spy Extremeが4880という結果になった。
Direct X Raytracing(DXR)のテスト「Port Royal」のスコアーは5656。DirectX 12 Ultimateに特化した性能テスト「Speed Way」のスコアーは2517だった。
フルHDをターゲットにした構成だけあってFire Strikeは高スコアーを残している。ベンチマーク中のフレームレートも100fpsオーバーを示していた。しかし解像度の高いベンチマークほど結果は芳しくなく、WQHDのTime Spyでフレームレートはやっと60fps前後、それ以上のベンチマークとなると20fps台になってしまった。
といってもLEVEL-15FX164-i7-RMSXはフルHDディスプレー搭載のゲーミングノートパソコン。この結果でまったく問題はなく、フルHD向けにしっかりとチューニングされたモデルであることを再確認した次第だ。
最後の基本性能ベンチマークとして、内蔵ストレージの転送速度を「CrysrtalDiskMark 8.0.4」で計測した。あらかじめ内蔵ストレージのモデル名を確認したところ、試用機には「Solidigm P41 Plus SSDPFKNU512GZX1」が搭載されていた。PCI Express Gen4接続で容量500GBのM.2 NVMe SSDだ。
結果はシーケンシャルリード3525MB/s、シーケンシャルライト1646MB/sとなった。PCI Express Gen3接続の上位クラスと同程度のリード性能が出ており、Windowsやゲームのローディングなどもキビキビとしたものだった。
ただ500GBという容量についてはゲーミングパソコンとして少々こころもとないといわざるを得ないだろう。2台目以降のサブマシンとして導入し用途もある程度固まっているというのなら別だが、ゲームタイトル1本あたり100GB前後が当たり前な昨今、普通のゲーミング用途で使っていると早々に容量不足となる可能性が高い。
LEVEL-15FX164-i7-RMSXは注文時のカスタマイズでストレージの選択肢が豊富に用意されており、2ndストレージにSSDを追加増設することも可能だ。ひとまずということであれば、1stストレージを1TB以上に換装するカスタマイズをオススメしたい。