闇バイトのニュースでよく聞くアプリ名
Q:「Telegram(テレグラム)」ってなに?
A:いわゆる「インスタントメッセンジャー」サービス。最大の特徴は、メッセージの秘匿性が高いこと。
ユーザー同士が文字および音声、動画でメッセージをやり取りしてコミュニケーションを図れる。ファイルの送受信も可能。スタンプやアンケート機能なども備え、一般的なインスタントメッセンジャーと同等の機能を有する。
スマホ版アプリが提供されているほか、WindowsやMac、Linux版などPCでも利用でき、月間アクティブユーザーは全世界で7億人を超えるとされている。
独自の暗号化技術を採用しており、複数ユーザーのチャットにおいてはサーバーに保存されたメッセージはそのメンバー以外には復号化できず、第三者がチャットをのぞくようなことも不可能。
また、プライベートモードでチャットを利用すると、エンドツーエンドの暗号化によってメッセージを復号化できるのはチャットをしている2人のみとなり、サーバーにデータ保存されることもない。このとき、サービスを運営しているTelegram社もそのデータの内容を知ることはできないという。
さらにプライベートモードでやり取りされたメッセージデータは、ユーザーの既読後、設定された時間で自動的に消去され、ユーザーの端末にもデータは残らない。こういった仕様のため、最近社会問題となっている特殊詐欺(闇バイト)で連絡手段に使われることが多い。
また、ランサムウェアの被害に遭った際、身代金のやり取りにTelegramが利用されるケースも増えている。知り合いでもない限り、見知らぬ相手とTelegramで連絡を取り合うことには慎重になるべきだろう。
この連載の記事
-
第37回
デジタル
「連絡先が消えた」と友だちからメッセージ。それは「LINEの乗っ取り」のサインだ! -
第36回
デジタル
AIに有名人の声を模倣させて金銭を騙し取る「AI音声詐欺」が怖い -
第35回
デジタル
「Google ダークウェブレポート」であなたの個人情報漏えいを確認 -
第34回
デジタル
打ち間違いから最悪の詐欺に誘導する「タイポスクワッティング」を3分解説! -
第33回
デジタル
LINE「Keep」機能終了まで残り1週間! バックアップは忘れずに -
第32回
デジタル
2要素認証も乗り越える!?「リアルタイムフィッシング」の恐怖 -
第31回
デジタル
ランサムウェアのアフィリエイトプラン!? 「RaaS」ってなんだ? -
第30回
デジタル
パソコンやIoT機器を数十万台乗っ取ってサイバー攻撃! 「ボットネット」ってなに? -
第30回
デジタル
半年で506億円被害の「有名人なりすまし詐欺広告」 両親祖父母への警告を -
第28回
デジタル
AIを洗脳して操る「プロンプトインジェクション」ってなに? -
第27回
デジタル
大量のエサをぶら下げて広告収入ゲット! 「クリックベイト」ってなに? - この連載の一覧へ