料理系インスタグラマー・Tesshiさん/保育士のかたわら1日1投稿。「#ごちそうおにぎり」が大反響で料理本を出版!

文●伊藤美咲

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 人生100年時代といわれる昨今、自分らしい働き方や暮らし方を模索する女性たちが増えている。そんな女性たちに役立つ情報を発信するムック『brand new ME! ブランニューミー 40代・50代から選ぶ新しい生き方BOOK vol.1』(KADOKAWA刊)から抜粋してお届けするインタビューシリーズ。今回は人気料理系インスタグラマーのTesshiさんにお聞きしたライフシフト体験談をお届けする。

毎日投稿する迫力満点の料理写真が話題のTesshiさん。本業の保育士はパートとして週3~4日勤務。インスタへの投稿は常に深夜、1日1回。(写真/鈴木泰介)

8年以上毎日、料理の写真を投稿

 今や人気料理系インスタグラマーとして活躍するTesshiさんの本業は保育士とのこと。2015年に子どもが独立したことがきっかけで、SNSを始めることにしたが、もともとは料理が好きではなかったと語る。

「私は、昔から料理があまり好きではありませんでした。Instagramに1日1個載せると決めたらやる気が継続するかなと思って、料理の画像を投稿し始めたんです。SNSの中でもInstagramをメインにしたのは、言葉の壁を気にせず海外の人とも交流できそうだったから。それから毎日投稿するようになったんです」

 自分の料理のモチベーションのためにInstagramでの発信を始めたという、Tesshiさん。淡々と料理を投稿する日々の転機となったのは、とある日のおにぎりだった。

「トレーラーの運転手として働く夫に『仕事の合間に食べやすいおにぎりを作ってほしい』と言われて、毎日作っていたんです。その後、長男の分も作るようになったのですが、おにぎりだけだとおかずがないので、具を混ぜ込んで握るようになりました。Instagramを開設してしばらく経ったころ、ついに料理のネタが切れてしまって。『今日はおにぎりでいいや』と思って載せたところ、意外にみなさんが反応してくださったんです。当時のInstagramに投稿されている食事といえば、華やかにテーブルコーディネートされた食卓や外食の写真ばかりで、おにぎりを載せているような人はいなかったので、すごく意外でした。『美味しそう』という感想もいただけて、嬉しかったですね」

 その後、具をたっぷり入れたおにぎりは「ごちそうおにぎり」と名付けられ、本を出版するほどの人気に。当初Instagramでは「# ごちそうおにぎり」と付けられた投稿が3件ほどだったが、今では2万件以上の投稿がされている。そして現在、TesshiさんのInstagramの投稿数は3千、フォロワー数は38万人を超えた。大人気インスタグラマーとなったTesshiさんだが、Instagramを運用する上で心がけることは1日1投稿する、ただそれだけだという。

「Instagramは何の戦略もなくここまで来てしまいました。自分に負荷がかかると続かないので、投稿時間なども決めていません。マイルールは、1日1回料理だけ載せること。フォロワーさんは私の料理が好きで見てくださっていると思うので、自分の私生活の様子などは載せないようにしています。あと、キャプションはダラダラ書かずに簡潔に。自分でツッコミをして自分で笑うようなことはしないように心がけています。これは大好きなお笑いから学びました(笑)」

具をたっぷり盛り込んだおにぎりは「ごちそうおにぎり」と名付けられ、本を出版するほどの人気に。

何よりも継続が第一。写真撮影はスマホで簡潔に

  Tesshiさんは、フォロワーを増やすことや活動を仕事に繋げることに重きを置かず、あくまで自分の料理の継続のために投稿をし続けている。食欲をそそられる美味しそうな料理の写真も、スマホで撮ったものを加工をせずに載せているというから驚きだ。

「食べ物の写真撮影は、セクシーに撮ることを心がけています。あと意識しているのは、画像を見て『あ、Tesshiさんの投稿だ』とわかるようにすること。そのために撮影場所はいつも同じにしています。スマホでササっと撮って加工もせずに載せるので、心がけているのはそれくらいですね」

 保育士として働く傍ら、8年に渡り料理の写真を毎日発表し続けるのは、まさに努力の賜物だ。そんなTesshiさんに、これからSNSで発信活動を始めたいと思っている人にアドバイスをもらった。

「私は我流でしたが、これからSNSなどで発信をしたい方は、有名な人たちを徹底的にリサーチして、真似をしてみるところから始めるのがいいのかなと思います。『こんなに頑張ってるのにバズらない』と思っているうちは、やっぱり上手くいかないんですよね。『なぜこの投稿はバズっているのだろう』『この人が人気なのはなぜだろう』という疑問から入って、良いところを真似してみる。良い投稿を分析して真似していくうちに、自分らしさも出てくると思います」

“ごちそうおにぎり”のほか、具たくさんの「ホットサンド」や「パスタ」など、Tesshiさんのおうちごはんレシピシリーズは大好評。

Profile:Tesshi

てっしー/愛知県生まれ。保育士として働く傍らインスタグラムに毎日投稿する迫力満点の料理写真が話題沸騰中。著書に『主役は、ごちそうおにぎりつまみにポテサラ、シメのホットサンド』『おいしいがとまらない! 魅惑のレシピ』『とびきりおいしい 家パスタ 食べたら疲れが吹き飛ぶよ!』『もりもりホットサンドと野菜ごろごろスープ 元気が出るよ!』(KADOKAWA)がある。

Instagramアカウント @tmytsm

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