ファーウェイ通信 第205回

独自開発のマイクロ平面振動板ドライバーなど、ファーウェイの最先端技術を凝縮

「HUAWEI FreeBuds Pro 3」レビュー：音質／ノイキャン／デザインと洗練度を増した完全ワイヤレスイヤホン

上質な静寂に包まれるノイズキャンセリング効果

　ノイズキャンセリング機能の消音性能を確かめよう。

　ファーウェイ独自の「インテリジェント・ダイナミックANC」がVer.3.0にアップグレードされた。イヤホンに内蔵するマイクがユーザーのリスニング環境の条件を解析して、動的に消音効果のレベルをAIで自動調整するという賢い機能だ。耳の内側の音響状態を検知するFB（フィードバック）マイクは1基、環境ノイズを検知するFF（フィードフォワード）マイクは2基、片方ずつのイヤホンに内蔵している。

ANCは4つのモードから選択が可能

　前モデルに比べて約50％向上したという消音効果は強力に、かつ自然にかかる。すべての音域にまたがるノイズをバランス良く打ち消す。たとえば、強いノイズに囲まれる地下鉄の車内でも、ヒラリー・ハーンのバイオリンの弦がしなる様子が活き活きと伝わってくるほど、リスニング環境の「静けさ」は圧倒的だ。賑やかなカフェなどでも中低音域のノイズが飛び込んでこないので、再生中の音楽のボリュームを控えめに設定できる。耳にかかる負担が少なく抑えられるので聴き疲れしにくい。

　Android／iOSに対応する「HUAWEI AI Life」アプリには4種類のノイズキャンセリングモードがある。デフォルトは環境に合わせて消音効果を最適化してくれる「ダイナミック」だ。通常はこのモードのままで問題ないと思う。自宅やオフィスなど静かな室内で使う場合に、少し消音効果を穏やかに変えたい時には「くつろぎ」を選ぶとよいだろう。どのモードもノイズキャンセリングがしっかりと効くので、屋外を歩きながら本機を使う場面などでは「外音取り込み機能」に切り替えて、周囲の音にも気を配りながら安全に使おう。

オンライン会議も快適になる高い通話品質

　ワイヤレスイヤホンは音楽を聴くためだけでなく、音声コミュニケーションにも欠かせないツールだ。HUAWEI FreeBuds Pro 3は機械学習処理（DNN）により、ハンズフリー通話時に話者の「声」と切り分けて「ノイズ」だけを低減する。

　加えて話者の音声をピックアップする3基のマイクに、骨伝導方式を採用する高性能音声認識（VPU）センサーを加えてユーザーの通話音声を強力にピックアップする。骨伝導方式のセンサーはイヤホンが顔の皮膚に触れている状態で、通話中にバックグラウンドノイズを拾わないよう最大の効果を発揮する。

　実機で試すと、まるで通話相手がとても静かな場所で話しているみたいに、周囲にいる人の声や交通ノイズがシャットアウトされる。話者の声が少し前に迫り出してくるような明瞭な聞こえ方だ。スマホとPCなど、同時に2台のBluetooth対応機器にペアリングして待ち受け状態にできるマルチポイント機能もある。HUAWEI FreeBuds Pro 3はオンライン通話など仕事の場面でも大いに活躍してくれるだろう。

マルチポイント機能に対応しているので、テレワーク中、スマホで音楽を聞いたあとに、PCでのビデオ会議に参加するなどの場合でも再度のペアリングは不要だ

　今年は有名オーディオブランドによる3万円台の高音質・多機能な完全ワイヤレスイヤホンが数多く出揃った。ライバルの中でファーウェイのFreeBuds Pro 3は、ハイブリッド方式のドライバーによる上質で個性的なサウンド、強力なノイキャンとクリアな通話性能の「三拍子が揃うハイエンドモデル」として、これから頭角を現してくるはずだ。

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　今回の記事で紹介したようにデザイン、音質ともに洗練度をさらに増したHUAWEI FreeBuds Pro 3は、今回メインで紹介したグリーンのほかに、セラミックホワイト、シルバーフロストの3色を用意。ファーウェイ公式オンラインストアのほか、ECサイトや専門店で発売中で、市場想定価格は2万8800円となっている。

 

■関連サイト

• ファーウェイ・ジャパン
• HUAWEI Community
• HUAWEI FreeBuds Pro 3（Amazon.co.jpへのリンク）