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スマホとiPadではじめるラクラク動画制作術 第12回

動画の出来を左右する重要なポイント! 動画編集アプリ「LumaFusion」のカット編集をマスターしよう

2023年11月09日 09時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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 動画編集は、表現の可能性が無限に広がっている。その中でもカット編集は、動画の仕上がりを決める重要なポイントといえる。そのため、作業する時間もけっこう長くなるので、できるだけ効率よく進める方法をマスターしておきたい。

 カット編集を行う場合は、基本的な手順のほかに、ショートカットキーや便利な機能を知っておくことで、より効率的に作業が進められる。今回は、「LumaFusion」のカット編集の基本的な手順や、各種の便利機能について解説していこう。

タイムラインの編集モードは「挿入」と「上書き」の2種類

 タイムラインの編集モードには「挿入モード」と「上書きモード」の2種類があるので、まずは、これらの違いについて知っておこう。

 挿入モードは、挿入された新しいクリップに合わせて、その後ろにあるクリップが一緒に移動するモードだ。つまり、クリップを挿入しても、そこに配置されていたクリップは影響を受けずに後ろにずれるだけとなる。反対に、クリップを削除した場合は、後ろに続くクリップが前のクリップに詰まるように動く。

挿入モードで素材をクリップとクリップの間にドラッグすると、挿入マークが表示される。この状態でドロップすると、挿入された新しいクリップに合わせて、その後ろにあるクリップが一緒に移動する

挿入モードでクリップを削除すると、後ろに続くクリップが前方に詰まるように動く

 また、挿入モードでクリップを重ねるようにドラッグ&ドロップすると、クリップを置き換えることができる。尺全体の長さを変えたくない場合は「ライムライン再生時間を維持」を選択し、新しいクリップの長さにしたい場合は「新しいクリップの再生時間を使用」を選択しよう。

クリップに重ねるようにドラッグ&ドロップすると、クリップを置き換えられる。なお、置き換えるクリップの長さによっては、表示されるメッセージの内容が変わることがある

 一方、上書きモードは、挿入先にクリップがある場合に、上書きして配置するモードだ。タイムラインからクリップを削除した場合、後に続くクリップは挿入モードのようにくっつかず、そのまま空いた状態となる。

上書きモードで素材をドラッグ&ドロップすると、クリップが上書きされて配置される

上書きモードでクリップを削除すると、そのクリップだけを削除してそのほかのクリップには影響を与えない

 これらのモードを切り替える方法は、メイントラックの左側に表示されている矢印アイコンをタップするだけ。挿入モードの場合、メイントラックがグレーで表示され、上書きモードは薄い紫で表示される。

モードを切り替えるには、メイントラックの左側にある矢印アイコンをタップする。画面の上側が挿入モード、下側が上書きモードだ

 通常は、デフォルトの挿入モードで編集を行うのが基本。編集作業が進んでいき、クリップを重ね合わせるような操作が必要になってきたら、適宜、上書きモードに変更して操作するといいだろう。なお、ここからは基本的に挿入モードを前提にして説明を進めていく。

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