今年上半期だけで被害額30億円!
金融庁は、メールやSMS、メッセージングツールなどを用いたフィッシングと見られる手口によってネットバンキングのアカウント情報を盗み取り、預金を不正送金する事案が多発しているとして注意喚起を発表しました。
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銀行を騙ったフィッシングメール/SMSなどでネットバンキング利用者を偽のWebサイトに誘導し、IDやパスワードなどを入力させることでアカウントを乗っ取り、口座内の預金を不正送金するという手口が使われているようです。
発表によれば、被害額は2022年夏に急増し、その後一旦落ち着いたものの、今年2月以降再び増加。そのまま勢いは止まらず、8月4日時点における上半期の暫定被害額は過去最多の約30億円とのこと。上半期のみでこれまでの最多被害額約30億7000万円(2015年)に達している状況です。
金融庁が推奨する対策は下記の通り。
日々の心がけ
・心当たりのないSMSなどは開かない(金融機関がID・パスワードをSMSなどで問い合わせることはありません)。
・インターネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効にして、不審な取引(たとえば、ログイン、パスワード変更、送金など)に注意する。こまめに口座残高、入出金明細を確認し、身に覚えのない取引を確認した場合は速やかに金融機関に照会する。
・金融機関のウェブサイトへのアクセスに際しては、SMSなどに記載されたURLからアクセスせず、事前に正しいウェブサイトのURLをブックマーク登録しておき、ブックマークからアクセスする。または、金融機関が提供する公式アプリを利用する。
スマートフォンやパソコン、アプリの設定
・大量のフィッシングメールが届いている場合は、迷惑メールフィルターの強度を上げて設定する。
・金融機関が推奨する多要素認証等の認証方式を利用する。
・金融機関の公式サイトでウイルス対策ソフトが無償で提供されている場合は、導入を検討する。
・パソコンのセキュリティ対策ソフトを最新版にする。
フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。