ダイエットインフルエンサー・にーよんさん/産後ダイエットを公開!人生も体型もトランスフォーム!

文●富永明子 

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

人生100年時代といわれる昨今、自分らしい働き方や暮らし方を模索する女性たちが増えている。そんな女性たちに役立つ情報を発信するムック『brand new ME! ブランニューミー 40代・50代から選ぶ新しい生き方BOOK vol.1』(KADOKAWA刊)から抜粋してお届けするインタビューシリーズ。今回は、Instagramで「ダイエット母さん」として女性を中心に絶大な支持を集めているにーよんさんに、“自分で自分を雇う”を実現するためにどんな努力をされてきたのかを伺った。

最初は仕事をしながらInstagramに投稿していたが、1年後には仕事の依頼が増えて「自分で自分を雇う」という目標が達成できたという。

子育てで不安に襲われ「自分を雇う」と決意。人生が動き出した

産後のリアルな体をinstagramに投稿し、100日かけて痩せていく様子をダイエットの秘訣とともにレポートし、一躍人気となったにーよんさん(@sango_diet24)。27歳から10年間で仕事をしながら4人の子どもが生まれた。社会人生活の多くの時間は育休が占める。4人目を妊娠中に、突然不安に襲われたという。

「子どもが3人いる生活までは予想がついたんですけど、それ以上はキャパオーバーで『私、4人も子育てできるの?』って急に不安になってしまったんです。正社員で働きながら4人を育てるのは時間的にもかなり難しい。かといって、パートや時短で雇ってくれるところはあるのかと。そのときに、ふと『自分で自分を雇うしかない』と思ったんです。自分で何かをして収入を得て、自分を雇えるくらいにならないと安定して子育てできないなって」

この決意が、大きなライフシフトへとつながっていく。

「育休中にYouTubeを始めました。ぬいぐるみを使った子ども向けの寸劇は、半年で挫折(笑)。撮影は一日がかりで編集も10時間以上かかる、その割に実りはなく経費だけがかさんでいく。次は広告収入で収益化しようと子育てハックのサイトを自分で立ち上げましたが、しばらく続けても目標には到達できなかった。どうすれば稼げるのだろうと考え続ける日々でした」

5人目が産まれてまもなく、にーよんさんが銀行のATMの前に立つと「画面にものを置かないでください」というエラーが出た。何も置いていないのになぜ、と思って見ると、画面に乗っていたのは自分の脂肪だった。家で体組成計に乗ると「体年齢50歳(当時の実年齢+12歳)、体脂肪率40%オーバー」と表示された。

「衝撃を受けてダイエットを決意するとともに、太っているというコンプレックスをコンテンツにしたら、同じことで悩んでいる人たちから共感を得られるかもと思い立ちました。たくさんあるダイエットアカウントの中で応援してもらうために思いついたのが『100日後に痩せるデブ』というハッシュタグです」

Twitterで大バズりした4コマ漫画のモジりだが、投稿には工夫を凝らした。

「ピンク色を使うダイエットアカウントが多いので反対色のブルーグリーンで背景を統一。わが家は築47年の団地で〝映えない〟ので、自分の体だけを切り抜いて、背景に乗せることで『この色、この見せ方はにーよんだ』と視覚で覚えてもらえるようにしました。

100日経った頃にフォロワーが1万人となり、そこから約半年で10万人に。インスタはPRなどが収入につながります。最初は元の仕事をしながらの投稿でしたが、1年後には法人化が必要なほど仕事の依頼が増えて、『自分で自分を雇う』という最初の目標がクリアできました」

ダイエット投稿で初めて学んだ「自分を大事にする」こと

体型や生活習慣だけでなく、自分の心も大きくシフトチェンジしたという。

「何年も前、キッズスペースを走り回る子どもに、赤ちゃんを抱っこした私がワタワタしていたら、おばあさんから『しつけもできてないの⁉』と叱られたんです。平謝りして逃げるようにして帰ってきたけど、落ち着いて考えてみると、そこまで言われるいわれはなかったなと」

今のにーよんさんなら、もっとうまく対処できる。当時それができなかったのは、自分に自信がなかったからだ。

「ダイエットをしてからは自分を肯定できるようになりました。そして、昔の自分を見ても、太っていることは悪いわけじゃなく、頑張って必死に子育てしていたからだと認められるようになったんです。あのときのコンプレックスがあったから、今がある。ダイエットはひたすら自分との対話です。『どうしてお腹が空くの?』『何が食べたいの?』と、常に自分のために問い、行動したのは初めてでした。それまでの私は家族が食べたいものを食べ、家族がしたいことをするのが普通だった。ダイエットを通して自分に目を向けるようになったとき、初めて自分を大事にできるようになったんです。自分を責めたり卑下したりする必要はないと、気持ちの余裕が出てきて、少しずつ『家族を大事にするように、自分自身を大切にする』ことができ、心の成長につながりました」

初の著書『『ダイエット母さん、20 ㎏の脂肪をちぎり捨ててみた。マネするだけ5日間痩せプログラム』は、ダイエットに悩む女性たちの支持を集めた。フォロワー全員でダイエットをする「#によ部」も話題に。

現在末っ子は3歳。まだまだ「ダイエット母さん」として二足の草鞋を履く日々は続く。SNSでライフシフトするために必要なことを聞くと、力強い返答が。

「今は誰でもクリエイターになれる時代です。コンプレックを抱えて悩んだりしながら頑張って生きてきた人こそ、誰よりも悩みを分かち合えると思う。だから、どこにでもいる人こそが世間の代表。誰もが共感できる経験を持っていることがSNSでは強みになるんです」

また、昨年刊行し、累計5万部の売り上げを記録した第一弾『ダイエット母さん、20kgの脂肪をちぎり捨ててみた。マネするだけ5日間痩せプログラム』に続き、11月には第二弾『ダイエット母さん、最強5日間プログラムでもっと脂肪をちぎり捨ててみた。レシピ倍増編』の出版も決まっている。こちらの書籍では、読者のライフスタイルに合わせたレシピ提案がさらに充実しているそうだ。「ダイエット母さん」のさらなる進化に、これからも目が離せない。

最新刊の『ダイエット母さん、最強5日間プログラムでもっと脂肪をちぎり捨ててみた。 レシピ倍増編』は、11/13発売予定。

Profile:にーよん

にーよん/4男1女の母の顔を持つ、人気インスタグラマー。27歳から妊娠・出産を繰り返し、20㎏増。ダイエット開始から試行錯誤の結果をすべて公開し、反響を得る。現在のフォロワー数は16.3万人。フォロワー全員でダイエットをする「#によ部」では成功者が続出している。著書に『ダイエット母さん、20 ㎏の脂肪をちぎり捨ててみた。マネするだけ5日間痩せプログラム』『ダイエット母さん、最強5日間プログラムでもっと脂肪をちぎり捨ててみた。 レシピ倍増編』(11/13発売予定/KADOKAWA)がある。Instagramアカウント:@sango_diet24

この記事の編集者は以下の記事もオススメしています

過去記事アーカイブ

2024年
07月
08月
09月
10月
11月
2023年
07月
09月
10月
11月
12月