USB-C搭載、Proはチタンで軽量化! iPhone 15徹底大特集 第86回
アップル「iPhone 15 Pro」チタンは変色する? 指紋は目立つ? 試した
2023年09月26日 07時00分更新
9月22日、アップルは新しく「iPhone 15」シリーズを発売。上位モデルの「iPhone 15 Pro/Pro Max」では本体のフレーム部分にチタンを採用。「iPhone14 Pro/Pro Max」と比べ軽量化もなされているが、ネット上では一部ユーザーからフレームが変色するといった声も挙がっている。
そこで本稿では、筆者の「iPhone 15 Pro」(ナチュラルチタニウム)を実際に数日間ケースや保護フィルムなしの状態で使い、指紋や皮脂汚れの目立ち具合とフレームの変色現象について検証した結果を紹介しよう。
ディスプレーは指紋が目立ちやすい
まずはユーザーが最も目にする機会の多いディスプレーについてチェックしていく。購入時には当然、鏡のような美しい状態となっているディスプレーのガラス。アップルによると「耐指紋性撥油コーティング」なるものが施されているというが、実際にはどの程度効果があるのだろうか?
数日間の実験によりわかったのは、やはり指紋や皮脂がつくこと自体は防げないということだ。ショップで受け取り、使用直後は汚れが付きにくいように思えたが、結局は他のスマートフォンとあまり変わらなかった。
あくまで筆者の推測だが、受け取り当日は比較的涼しく汗をあまりかいていなかったことや、開封前に極力本体を汚さないよう、かなり念入りに手を洗っていたことも、受け取り直後と翌日以降の汚れ具合に差が出た要因かもしれない。
なお、付着した汚れはやわらかく糸くずが出ないタイプの布であれば、簡単に拭き取ることができる。市販のメガネ拭きなどで問題ないが、予算に余裕がある方はアップル純正の「ポリッシングクロス」もお勧めしたい。
筆者も使っているが、厚手で丈夫なのでメガネ拭きよりも扱いやすく、汚れもよく取れる。MacなどiPhone以外のアップル製品にも対応しているため、1枚常備しておくと何かと便利だ。
結論(1):ディスプレーは指紋が目立つが簡単に綺麗にできる
背面は意外なほど指紋も汚れも付きにくい
続いて、ディスプレー側と同じようにガラスを使っている背面へ。こちらも受け取り直後は当然汚れひとつない状態だったが、数日間の使用を経て、一体どの程度変化があったのか。
結論から言うと、ほとんど変化はなかった。ディスプレー側は前述のように指紋や皮脂汚れが目立ったが、背面のガラスは手に持ってパッと見た限りでは汚れは目立たない。注意深く観察してようやく、リンゴマークの部分が汚れていることを確認できるレベルだ。
背面のガラスはディスプレー側と違い、すりガラス風で少々ざらついているため、表面処理の違いも結果に影響しているものとみられる。
結論(2):背面のガラスは指紋も皮脂も目立ちにくい
チタンフレームは変色する?
最後に、本体の周囲を覆うフレームについて。冒頭でも触れたように、iPhone 15 Pro/Pro MaxではこれまでProシリーズが使っていたステンレスからチタンへ素材を変更したが、一部ユーザーから「変色する」という報告も出ている。
筆者も今回の実験にあたりフレームの変色は覚悟していたが、フタを開けてみると、変色と認識できるような現象は(少なくとも筆者の端末では)発生しなかった。
念のため、一通り実験を終えた後、本体を綺麗に拭いて再度フレームをベタベタとしつこく触ってみたのだが、結果は変わらず。指紋はそれなりに付くが、変色と呼べるような現象は起こらなかった。
ただし、変色現象自体はアップルも認めており、同社のサポート文書(英語版)では「iPhone 15 Proシリーズのチタンフレームに皮膚の油分などが付着すると一時的に変色することがある」という旨の記載がある。対処方法はiPhoneを少し湿らせた糸くずの出ない柔らかい布で拭くというものだ。
ケースを使わないユーザーや、フレーム部分が剥き出しになるタイプのケースを使っているユーザーは覚えておくと良いだろう。
結論(3):変色しても公式の対処方法がある
まとめ:iPhone 15 Proは軽くて扱いやすい良機種
実験を終えた上で、筆者がiPhone 15 Proに対して抱いた印象は「軽くて扱いやすい良機種」というものだ。
筆者は「iPhone 4s」以来、2年に一度のペースでiPhoneを買い換えてきたが、今のところ価格を除けば、iPhone 15 Proが最も満足度の高いモデルだ。これまで使っていた「iPhone 13 mini」と比べると重量は確かに増しているが、チタンフレームによる軽量化の効果もあり、筆者としては許容範囲の重量増に収まった点も評価したい。
USB-C採用で接続可能な機器も増え、使い方の幅もさらに拡がったiPhone 15 Proシリーズ。円安による割高感を抜きにすれば、多くのユーザーに勧められる機種と言って良いだろう。筆者も次の買い換えは2年後ではなく3年後にするつもりだ。あくまで今のところは……だが。
新iPhone 15シリーズの情報まとめはこちら
新iPhone 15シリーズやApple Watchの気になる情報をすべて集約。随時更新しながら徹底紹介!
この連載の記事
-
第99回
Apple
【レビュー】人々はなぜApple Watchを買うのか? 機械式時計ユーザーが体験した違い -
第97回
Apple
「iOS 17.2.1」配信開始、特定条件下でバッテリーが速く消耗する不具合を修正 -
第96回
iPhone
「iOS 17.2」配信開始、新時代の日記アプリ「ジャーナル」追加や空間ビデオ撮影対応 -
第95回
iPhone
【写真家レビュー】iPhone 15 Pro Maxは買えばきっと多幸感が得られるモデル -
第94回
iPhone
アップル「iOS 17.1」の配信開始 多数のバグ修正にAirDropのネット経由での転送継続新機能 -
第93回
iPhone
アップル「iOS 17.0.3」の配信開始 重大なバグ修正に動作中に熱くなる問題に対応 -
第92回
iPhone
アップル「iPhone 15 Pro」100円ショップのUSB-Cケーブル使えました -
第91回
iPhone
耐衝撃性に特化したiPhone 15シリーズ専用ケース「AERO FRAME」 -
第90回
iPhone
アップル、「iPhone 15 Pro」変色問題の解消方法を案内 -
第89回
iPhone
アップル「iPhone 15 Pro」専用保護フィルムしか貼れない説は本当。100円ショップで買った「iPhone 14 Pro」用は全滅でした -
第88回
Apple
アップル、「macOS Sonoma」の配信開始 デスクトップ上にウィジェットが置けるように - この連載の一覧へ