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ネットギア、IT/ProAV向けL3フルマネージスイッチングハブ「M4350」シリーズ7製品などを発表

2023年09月08日 16時45分更新

文● ASCII

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 ネットギアジャパンは9月8日、ITおよびProAV向けのL3フルマネージスイッチングハブ「M4350」シリーズ7製品および追加用電源ユニット4製品を発表した。月内より順次販売を開始する。

 1GbpsメインのProAV向けスイッチ「M4250」シリーズの上位機種となる。需要が増加している映像・音声のIP伝送需要に応え、1G/2.5G/10Gおよび25Gアップリンク、90WのPoE++対応モデルなど幅広いラインアップを用意。

映像や音声をIPネットワーク経由で伝送するAV over IP技術。ひとつのスイッチ下で映像、音声、制御データなどが共存できる

 M4350は、ネットギアのスタッキングテクノロジーを活用したスタック構成に対応し、NSF(Non-stop forwarding)転送とヒットレス・フェイルオーバーによるHA(High Availability:可用性)を実現。また、別売りの電源ユニットによる電源冗長化が可能(1Uハーフサイズを除く)で、ITとProAVのどちらのシチュエーションにも柔軟に対応。
 
 複数台のスイッチをスパイン&リーフ型の2階層構成で大規模な映像・音声配信システムを構築可能。IGMP(インターネットグループ管理プロトコル)に対応したIGMP Plus機能を標準搭載しているため、複数スイッチをほぼゼロタッチで最適設定が可能。また、任意の送信ホストのトラフィックのみを目的の受信ホストに送信することができるため、ネットワーク全体に大量のトラフィックがあふれ出すフラッディングを避けることができる。

 M4250シリーズに引き続いて「オートトランク」および「オートLAG」機能を搭載しており、1台のスイッチでVLANを設定すれば、もう1台にLANケーブルを繋ぐだけで自動的に設定がコピーされる。正しい設定しないとループが発生してしまうリンクアグリゲーションも「オートLAG」によってスイッチ同士を2本以上のケーブルで繋ぐだけで自動的に設定。

 各AV機器はDante、NDI、AVB、Q-SYS、SDVoEなどメーカーごとに異なる映像・音声フォーマット(伝送方式)を採用しているが、シンプルでわかりやすいAV UIにより、マウスのクリック操作でポートごとに伝送方式を割り当てることが可能。

製品ラインアップ

M4350-24G4XF
イーサネットポート:1G×24
SFPスロット:10G SFP+×4
PoEポート:PoE+(30W)×24
価格:72万円

M4350-48G4XF
イーサネットポート:1G×48
SFPスロット:10G SFP+×4
PoEポート:PoE+(30W)×48
価格:103万円

M4350-44M4X4V
イーサネットポート:2.5G×44、10G/5G/2.5G/1G×4
SFPスロット:25G SFP28×4
PoEポート:PoE++(90W)×48
価格:156万円

M4350-8X8F
イーサネットポート:10G/5G/2.5G/1G×8
SFPスロット:10G SFP+×8
PoEポート:-
価格:69万円

M4350-12X12F
イーサネットポート:10G/5G/2.5G/1G×12
SFPスロット:10G SFP+×12
PoEポート:-
価格:94万円

M4350-24X4V
イーサネットポート:10G/5G/2.5G/1G×24
SFPスロット:25G SFP28×4
PoEポート:PoE+(30W)×24
価格:125万円

M4350-24F4V
SFPスロット:10G SFP+×24、25G SFP28×4
PoEポート:-
価格:94万円

 追加用電源ユニットは「APS350W」「APS600W」「APS920W」「APS2000W」が用意され、出力350W~2000W。価格は9万円~23万円。

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