ファイバーゲートとヘッドスプリング、集合住宅の太陽光発電・蓄電を最適化する実証実験を開始
ファイバーゲートとヘッドスプリングは8月14日、集合住宅向け分散型蓄電制御システムの実証実験を開始したと発表した。
ヘッドスプリングはパワーエレクトロニクス製品を手掛けており、新たに蓄電システム・EV充電器・太陽光発電装置を任意に組み合わせて各々を連動・高速最適制御することで施設内の電力供給を最適化する新しいエネルギーマネジメントシステムを開発・展開している。
ファイバーゲートは集合住宅向けインターネット接続サービスを手掛けるほか、埼玉県川口市に再生可能エネルギー&IoT対応の新世代型SDGsエコロジーマンションを建設し、2022年3月より再生可能エネルギー(電力)のトライアルを開始している。
通常の蓄電システムでは、各住戸の状況によって蓄電残量にばらつきが生じ、空室などで負荷が少ない蓄電システムに蓄えられた電力を他住戸分として活用することができない。今回の実証実験では、モデルとなる集合住宅にヘッドスプリングが開発した高速制御コントローラーを接続し、各蓄電池の充電容量や蓄電池に接続される太陽光発電の発電状況に応じて統合制御。複数の蓄電システムを平準化させて電力消費量の少ない蓄電池から他の蓄電池へ電力を分配することで、建物全体での電力会社からの買電量を減らすことを目的としている。
また、本分散型蓄電制御システムは、集合住宅のオーナーや管理者が発電量や利用状況を遠隔で確認することも可能という。実証期間は8月から11月までを予定。