北海道電力と沖縄電力を騙るメール
2023年6月1日から大手電力7社が家庭向けの電気料金を値上げしました。地域によっては2700円ほどアップしています。円安・物価高が叫ばれるなかでの値上げで、家計への影響も少なくないでしょう。
そして金銭にまつわる注目事項には必ず悪意ある人たちが群がります。さっそく、電力会社を騙るフィッシング詐欺が発生したようです。
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フィッシング対策協議会は6月、北海道電力および沖縄電力を騙ったフィッシング詐欺の報告を受けたと発表しました。
これは、“電力料金が未払いなので供給を停止する”旨のメールなどを送り付け、文中リンクから北海道電力や沖縄電力の偽Webサイトに誘導し、電子マネーのVプリカ発行コード番号を入力させて金銭を盗み取ろうとするもの。
同協議会では、「ログインID、パスワード、メールアドレス、電話番号、お名前、Vプリカ発行コード番号、額面などを、絶対に入力しないよう、ご注意ください」と注意喚起しています。
また、北海道電力と沖縄電力でもそれぞれ不審なメールやWebサイトに注意する旨のお知らせを発表済みです。
ちょうど電気料金の値上げがニュースになっている最中ですから、『えっ、もしかして支払料金の差額でトラブルでも起きた!?』と、ついリンクをタップしてしまう人もいらっしゃるはずです。特に真夏の沖縄で電力の差し止めは命にかかわるでしょうから、慌ててしまう人も多いでしょう。
なお北海道電力は、「SMS、もしくはメールで送電停止の予告を行なうことや、プリペイドカードでの料金支払いをお願いすることは行なっていません」とのこと。同じようなメールやSMSがあなたに届いたら、まずは疑ってかかるのが得策です。文中リンクはタップせず、ご自分で公式サイトを検索し、そこから問い合わせてみることをおすすめします。
もし、あなたがフィッシング詐欺メール・SMSを受け取った場合、可能ならばフィッシング対策協議会に報告すると良いでしょう。