Notion Labs Japanは6月1日、新たなプロジェクト管理機能「Notionプロジェクト」を発表した。
Notionプロジェクトは、ドキュメント・社内Wikiなどとシームレスに統合され、AIが組み込まれたプロジェクト・タスク管理ソリューション。ツールを統合することでチームはサイロを排除し、よりスピーディーかつ分かりやすくプロジェクト管理ができるという。
最大の特徴は、2月に正式リリースしたワークスペース上で利用できるAIサービス「Notion AI」との融合だ。今回のアップデートにより、プロジェクト管理に関わる多くの作業を自動化し、チームの生産性を大幅に向上できるという。
NotionプロジェクトはNotionの標準機能として、追加費用なく全プランにおいて利用できる。ただし、Notion AI関連の機能を利用するには、別途Notion AIのサブスクリプションに加入している必要がある。Notion AIは、1アカウント20回まで無料で試せる。新しくワークスペースを作成した場合、ワークスペースにメンバーを追加した場合も、最初の20回は、Notion AIを無料で試せる。
これまでもNotionは、プロジェクト管理に必要な基本機能を搭載していたが、今回発表するNotionプロジェクトにより、さらに高度なプロジェクト管理が可能になるという。また、手軽にスタートできるテンプレートパックの活用により、これまでNotionを利用していなかった場合でも簡単に利用できる。今回リリースしたNotionプロジェクトの新しい機能は、主に以下の5つ。
・AI自動入力
データベースにAIが自動で指示通りに入力してくれる項目を設定できる。「AI要約」「AI要点抽出」「AI自動入力(カスタムの指示)」の3通りのパターンから選択可能。例えば、AI自動入力に「プロジェクトの内容を要約」と入れておくと、プロジェクトの概要を記載・編集した際に自動でプロジェクト内容を要約する。
・ユニークID
データベースに自動採番の項目を追加する。また、プレフィックス(連番前の固定文字)も指定可能。タスクやバグにユニークな識別子を付与できるため、GitHubとの容易に連携できるという。
・GitHubプルリクエストとの自動連携
NotionタスクのユニークIDをGitHubのプルリクエストの件名に設定することで両者のデータを自動紐付けできる。GitHubのプルリクエストの更新に同期して、対応するNotionタスクを自動更新する。
・スプリント
タスクをスプリント(2週間などの単位)で区切り管理する機能。スプリント完了後、次のスプリントを生成し、自動で未完了タスクを移動する。
現状、Notionプロジェクトリリース以前に作成されたデータベースに、スプリントの追加はできない(順次対応予定)。
・Asanaインポーター
AsanaのデータをNotionに取り込める。他のプロジェクトマネジメントツールについても順次拡充予定としている。