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エクサウィザーズ、企業向けの生成・対話型AIサービス「exaBase 生成AI built with GPT-4」の予約受付を開始 5月中旬サービス開始予定

2023年04月26日 17時30分更新

文● ASCII

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 エクサウィザーズは4月26日、企業向けの生成・対話型AIサービス「exaBase 生成AI built with GPT-4」の予約受付を開始した。5月中旬サービス開始予定。

 米OpenAI社が開発し提供する生成・対話型AIのサービス「ChatGPT」は、簡易なユーザーインターフェース(UI)にプロンプトと呼ばれる指示を入力するだけで、インターネットなどから膨大な知見を学んだAIの生成結果をチャット形式ですぐに得ることができる。その一方で、企業や官公庁などで利用する場合、入力した情報がChatGPTのAIモデルの最適化に利用される可能性がある規約である(ウェブブラウザーからの利用の場合)、また従業員が入力するプロンプトや利用状況の管理ができないなどの課題がある。
 
 エクサウィザーズでは、セキュリティーとコンプライアンスに配慮した生成・対話型AIサービスへの要望が急増しているニーズに応え、ChatGPTをベースとして安心・安全に利用できるexaBase 生成AI built with GPT-4(以下、exaBase生成AI)を独自に開発。ユーザー企業は自社独自のセキュリティー水準やコンプライアンスのルールに則った形で生成・対話型AIサービスの運用が可能となる。回答を生成するAIモデルとしては最新版の「GPT-4」を採用し、高い精度が期待できる。

exaBase 生成AI built with GPT-4のプロンプト画面(開発中のものであり提供時は異なる場合がある)

 同社でOpenAIとAPIでの利用契約をすることで、ユーザー企業の利用者が入力するプロンプトのデータは原則オプトアウトし、オプトアウトの状況を各ユーザーに確認したり、AIの学習用データとして利用されたりすることはない。また、オプトアウトのほか、入力禁止ワードの設定、機微情報の検知の2つの安心機能が利用でき、あらかじめ管理者側で設定した禁止ワード、銀行口座やマイナンバーカードなど特定の重要情報をプロンプトとして入力したと判断した場合は、データを送信できないしくみを導入。 

禁止ワードの設定画面 

 ユーザーの入力したプロンプトと返信のチャット履歴は蓄積され、企業内の管理者が確認可能。ユーザーのログインなどの利用状況を管理でき、管理者がユーザー情報を逐一登録したり、ユーザーがIDやパスワードを個別に設定したりする必要がない。個人やグループなどの単位で利用動向をレポート形式で出力することで、利用を促進や利用の上限額を設定したりする根拠として活用できる。

 さらに、企業ユーザーがAIソフトウェアを容易に開発できる「exaBase Studio」を2024年3月期中に投入予定。exaBase Studioではキャンバスと呼ぶ開発画面に、AIアルゴリズムや処理、入力データなどを定義できるソフトウェア開発環境で、キャンバスを利用してビジネス部門の担当者とエンジニア・開発者などのステークホルダーが目標を共有しながら、アジャイル型で迅速に構築し、その後の環境変化に応じて進化させることもできるという。

exaBase Studioの開発ユーザーインターフェースであるキャンバス(プロトタイプ) 

 また、同社ではさまざまな産業で年間250件以上のAI・DXプロジェクトを実施しているAIコンサルタント・エンジニアの知見を活かし、exaBase 生成AIをフル活用するためのプロンプトのテンプレートを提供する(各産業や業務に応じたプロンプトテンプレートをサービス開始以降、随時提供予定)。 
 
 基本料金1ユーザー当たり月額990円、従量料金として回答1000文字当たり30円。利用開始に当たっての初期設定料金は不要。5月中旬のサービス開始に向け、無料トライアルを受け付けている。

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