横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記 第25回

熱帯の楽園で悠々と回遊している「アオウミガメ」をご紹介!

文●村山早紀

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 前回の記事はこちら。
深海にはどんな生き物がいるの? 「深海リウム」の個性的な生き物たち

 ※過去の連載記事はこちら:横浜・八景島シーパラダイスの飼育員生きもの日記

 みなさん、こんにちは!

 横浜・八景島シーパラダイスの飼育員がお届けする「生きもの日記」。

 第25回は「アクアミュージアム」で魚類飼育を担当する村山早紀がお伝えします。

 今回ご紹介するのは、オープン時からシーパラを見守り続けている「アオウミガメ」です。

 アオウミガメは、ワニやトカゲ、ヘビなど爬虫類の仲間です。

 祖先は2億年以上も前に誕生し、中生代やジュラ紀、白亜紀にも海を泳ぎまわっていたと考えられています。現生のウミガメは、アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ、ヒメウミガメ、ケンプウミガメ、オサガメの7種に分けられています。

 その中で、私の主観になりますが、アオウミガメが一番の美人(美亀?)です。

 実際にアオウミガメは、ウミガメ類の中で相対的に頭が小さく、甲羅のキメがこまやかです。

 さて、そんなアオウミガメの美亀の秘訣は野菜中心の食生活。自然界では、幼体の頃は雑食性でなんでも食べますが、成体になると海藻や海草を主食とします。

 ただし、水族館で海藻や海草を毎日十分な量を確保するのは難しいため、代わりにキャベツやレタスなどの野菜をあげています。

キャベツを食べるアオウミガメ

アオウミガメ用のエサであるキャベツとレタスのほかに、一緒にくらしている魚にアジやオキアミ、アサリをあげています

 飼育員が、水槽付近に現れるとアオウミガメたちが近くに集まってきます。

 水面より上の様子も見ているんだな、ということが分かります。

エサをあげる前から集まってきます

飼育員目線だとこんな感じ 

 モテモテ気分を味わうことができますが、エサをあげると飼育員のことなどもう目に入りません。エサに向かってまっしぐら。

キャベツへまっしぐら

砂浜側であげてもまっしぐら

 エサの時間以外は、ひなたぼっこや朝寝、昼寝など、基本的にはのんびりと過ごしています。

お昼寝中です

 アオウミガメが見られるのは、アクアミュージアム4階「LABO10」。

 水槽の上からアオウミガメを眺めることも、アクリル越しに水中を見ることもできます。

 今年で開業30周年を迎える横浜・八景島シーパラダイス!

 これからもシーパラを見守ってほしいです。

「見守っているよー」

横浜・八景島シーパラダイス
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文/村山早紀

 出身地は神奈川県。「アクアリゾーツ」にて、サンゴ、魚、ウミガメ、東京湾の生物を担当。2015年入社。のんびりとした生きものが好き。