安城市「あんじょうSDGs共創パートナー」の“ユニーク活動”探してみた!
アリーナの“半個室こたつ席”が大人気! ユニーク席種でB.LEAGUEファンを全力でおもてなし【シーホース三河株式会社】
提供: 安城市
愛知県安城市は、持続可能なまちづくりとSDGsに取り組む企業・団体と共にSDGsの目標達成を目指す「あんじょうSDGs共創パートナー制度」を立ち上げ、現在190社を超える企業と団体がパートナーとして登録している。
シリーズ企画として、そんな共創パートナー企業・団体を広く発信。事業内容やSDGsの活動をはじめ、地域との結びつきまで、「実はこんなユニークな取り組みを行っていた!」と、共創パートナー各企業・団体の知られざる魅力を深掘りしていく。第4回は、愛知県刈谷市に本社を置くシーホース三河株式会社を紹介する。
B.LEAGUE開幕1年目、企業チームが直面した課題
1947年に創部し(当時は愛知工業(現・株式会社アイシン)バスケットボール部)、2016年に発足された日本プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」への参入に伴い、チーム名を「シーホース三河」に変更。現在はB.LEAGUEのトップカテゴリーであるB1リーグでしのぎを削るシーホース三河。旧リーグ時代は全日本バスケットボール選手権大会(天皇杯)優勝やリーグ優勝など、輝かしい歴史を歩んできた。
実力や実績は日本トップクラス。しかし、「エンターテイメント性の追求」や「夢のアリーナの実現」を使命に掲げるB.LEAGUEにおいて、順風満帆の船出とはいかなかった。
「もともとは企業が母体のクラブでしたし、従業員の福利厚生の側面が強かったんです。私が入社する前になりますが、B.LEAGUEが立ち上がって参入1年目は、演出面や集客面で苦労したと聞いています」(事業戦略室/地域密着チーム・鈴木好裕)
B.LEAGUEは、企業チームの集団と、もともと演出やサービスに力を入れていたプロチームの集団、二つが融合して誕生した背景がある。開幕当初は「企業チームは演出やサービス面で遅れを取っている」と言われ、シーホース三河もその一つだった。
以前、シーホース三河の鈴木秀臣社長から聞いた話だが、開幕1年目を終えた際、チームとしては上位の成績を残したが、リーグ側から演出などについて課題を与えられたそう。そうして2年目から本格的な改革に取り組むこととなった。
「ようこそシーホースへ!」ユニークな座種を次々と創出!おもてなしも全力で!
バスケットボール観戦では、ゴール裏は試合が見づらいため、チケットが売れにくい傾向がある。また、アリーナの収容人数には限りがあるが、クラブとしてはどうにか座席数を増やしたい。その二つを解決するために考えたのが、掘りごたつを用いたグループシートだった。
「ホームアリーナ『ウィングアリーナ刈谷』のアウェー側2階通路に、掘りごたつを置いた、小さな子ども連れでも観戦が楽しみやすい席を作りました。誕生から徐々にブラッシュアップさせていき、今では個室風の席となっています。ファミリーやグループで楽しむのに最適で、稼働率は非常に高いです」(事業戦略室/地域密着チーム・鈴木好裕)
他にも2階通路にハイチェアを使った指定席や、現在はないがグループ利用にピッタリなBOX席を作るなどして、限られた空間をアイデアで魅力的な席に変えていった。
おもてなしにも全力を注いだ。アリーナへ足を運べば、スタッフやチアリーダーたちが「ようこそシーホースへ!」の言葉で迎えてくれる。光や音楽を使った多彩な演出、子どもから大人までワクワクさせる企画もそう。どこにでもあった体育館が、非日常的なエンターテイメント空間に変貌を遂げた。
こうした取り組みが評価され、開幕3年目を終えた際にはB.LEAGUE AWARDで「ホスピタリティNO.1クラブ」を受賞した。「ホスピタリティの受賞はスタッフにとって一つの目標でしたし、感慨深いものがありましたね」と鈴木さんは振り返る。企業チームがおもてなしNo.1のクラブへ…。スタッフ全員のアイデアでつかんだ栄冠だった。
既存の貢献活動に加えて、SDGsプロジェクト「Be With」がスタート
シーホース三河はSDGsプロジェクト「Be With」を推進している。2022-23シーズンからスタートしたプロジェクトで、「まちづくり」「ひとづくり」「なかまづくり」の三つを重点課題として捉え、これまで行ってきた社会貢献活動に加え、新しい取り組みを始めている。
「まちづくり」では交通安全啓蒙活動やホームゲーム会場でのリサイクル、「ひとづくり」ではユースチーム・スクールの運営や地元大学との連携、「なかまづくり」ではホスピタリティ研修を通した人材育成などに取り組んでいる。
以前から実施している幼稚園・保育園訪問は大人気。「ともだち5000人できるかな!?大作戦!」と銘打った地域貢献活動を2018年にスタート。地域の幼稚園や保育園を訪問し、園児と交流を図ってきた。
また、取り組みに賛同するパートナー企業から協賛を募り、安城市と刈谷市にある全ての小学校にバスケットボール5球とビブス20枚を寄贈した。地域と密接に関わりながら社会貢献が行える。これも多くのファンを抱えるプロクラブだからできることに思う。
2026年度には、三河安城駅周辺にシーホース三河の新しいホームアリーナを含む、多目的交流拠点が完成予定。コートでは「共に頂点へ」を、コート外では「共により良き未来へ」を合言葉に、アイデア集団はこれからもファンや地域に感動や興奮を届けていく。
(提供:安城市)
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