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ASCII Power Review 第201回

アンダーディスプレーカメラの時代が来ました!

世界最速で完全画面の未来型スマホ「REDMAGIC 8 Pro」実機レビュー

2023年03月01日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 REDMAGICは最新ゲーミングスマホ「REDMAGIC 8 Pro」を日本でも発売した。

 本製品は最高峰のSoC「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2」を採用。また第2世代のアンダーディスプレーカメラと画面下指紋認証センサーを搭載することで、真の意味での全画面ディスプレーを実現した最注目のニューモデルだ。

 ベンチマークランキング上位常連のシリーズだけに、どれだけのパフォーマンスを秘めているのかも楽しみである。

「REDMAGIC 8 Pro」 12GB+256GB/Matte:10万3800円、16GB+512GB/Void:12万8800円

最高速SoCを搭載
バックパネルとメモリー、ストレージ違いを用意

 「REDMAGIC 8 Pro」はOSにAndroid 13をベースにした「REDMAGIC OS 6.0」を用いており、SoCは前述のとおり「Quaslcomm Snapdragon 8 Gen 2」を採用。バックパネル、メモリー、ストレージ容量の異なる下記の2モデルが用意されている。

 個人的に惹かれるのはスケルトンデザインのVoidだ。空冷ファン回転時にRGBライトが点灯するクールなギミックも継承されており、たまらない。

・12GB(LPDDR5X)+256GB(UFS4.0)/Matte:10万3800円

・16GB(LPDDR5X)+512GB(UFS4.0)/Void:12万8800円

 これ以外のスペックは共通で、ディスプレーは20:9の6.8インチFHD+有機ELで、2480×1116ドット、、最大輝度1300ニト、DCI-P3カバー率100%、色差ΔE<1、リフレッシュレート120Hz、タッチサンプリングレート960Hz、Corning Gorilla Glass 5を搭載。

 カメラはメイン(50MP、F1.79、82度、サムスン製ISOCELL GN 5イメージセンサー)、広角(8MP、F2.2、120度)、マクロ(2MP、F2.4、78度)カメラ、フロント(16MP、F2.0)という構成。ネットワーク機能は5G(nanoSIMスロット×2)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3をサポートしている。

 本体サイズは163.98×76.35×8.9mm、重量は215g。ミドルフレームは金属製、バックカバーはガラス製。6000mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、同梱のUSB ACアダプターで65Wの急速充電が可能だ。

 スペック的には海外版と同等であり、当然のことながらFeliCa機能は搭載されていない。しかしゲーミングスマホのヘビーユーザーであれば、もっと当然のことながらスマホを2台持ちしているだろうから問題はないと言えよう。

ディスプレーは6.8インチFHD+ 有機ELで2480×1116ドット、20対9比率、1300nit、リフレッシュレート120Hzを搭載

今回借用したのはスケルトン仕様の「Void」。マットブラック仕様の「Matte」も用意されている

上面にはスピーカー、3.5mmイヤフォンジャック、下面にはスピーカー、USB 3.1 Type-C端子、SIMカードトレイを用意

右側面にはショルダートリガー×2、排気口、電源ボタン、ゲームスペーススイッチ、左側面にはボリュームボタン、吸気口を配置

SIMカードトレイにはnanoSIMカードをデュアルで搭載可能

パッケージには本体、ハードケース、説明書、USB ACアダプター、USBケーブル、SIM取り出しピンが同梱

同梱されるハードケースは、ボタン、スイッチ、吸排気口をふさがない仕様だ

USBケーブルの長さは実測100cm

USB ACアダプターの型番は「STC-A59152050AC-Z」。仕様は入力100-240V~1.5A、出力5V 3A、9V 3A、15V 3A、20V 3.25A、PPS出力5-11V 5A、5-20V 3.25A、容量65W

本体の実測重量は228g

ハードケースの実測重量は17g

USB ACアダプターとUSBケーブルの合計重量は実測131g

完全な全画面ディスプレーは
未来感も120%なのだ

 パフォーマンス以上に筆者が本製品に魅了されたのが、第2世代の「UDC(Under Display Camera)」技術を採用したフロントカメラと、画面下指紋認証センサーを採用することで実現した、完全なる全画面ディスプレーだ。

 「REDMAGIC 8 Pro」を一度使ってしまうと、パンチホールやノッチ(切り欠き)のあるスマホには後戻りできなくなる。

 画面隅々までハッキリと視認したいゲーミングスマホだからこそ、全画面ディスプレーの恩恵を最大限に受けられるわけだ。

フロントカメラ、指紋認証センサーをディスプレー下に内蔵することで、完全な全画面ディスプレーを実現した

フロントカメラは第2世代の「UDC(Under Display Camera)」技術を採用。画面点灯時は至近距離で見てもカメラの存在はわからない

画面下部には画面下指紋認証センサーを内蔵

 REDMAGICシリーズでおなじみの装備が、背面に内蔵している空冷ファンである。

 「REDMAGIC 8 Pro」には11層のレイヤーで構成される冷却システム、体積4309mm3、厚さ0.45~0.6mmに増量された3D VC(ベイパーチャンバー)、4dbの静音性と20000rpmの高速回転を両立した冷却ファン、スクリーン下のグラフェンシートで構成された「ICE 11.0冷却システム」が採用されている。

 空冷ファンがこのなかでどの程度冷却性能に寄与しているのかは不明だが、Android最高クラスのパフォーマンスを発揮しているのは紛れもない事実だ。

空冷ファンにはRGBライト機能を実装。ファン回転時には点灯するが、消灯設定も用意されている

 このほかゲーミングスマホでおなじみのショルダートリガー、ゲームプレイ中に利用できるショートカットパネル、素早くゲームモードに切り替えられる「ゲームスペーススイッチ」、きめ細かにCPU、GPUの動作モードを設定できるゲームランチャーなどは引き続き搭載されている。

 なお画面上のボタンをショルダートリガーに割り当てる行為は、チート扱いされる可能性がある。ゲームで使用する前に必ずFAQを確認するか、運営に問い合わせてほしい。

右側面には520Hzのタッチサンプリングレートを実現したショルダートリガーを装備。画面上のボタンをショルダートリガーに割り当て可能だ

ゲームプレイ中に左右上部の画面外から内側に2回スワイプすると、ショートカットパネルが表示される

本体右側面の「ゲームスペーススイッチ」を有効にするとゲームモードが起動

アプリごとにCPU、GPUの動作モードを設定できる

 ディスプレーはDCI-P3カバー率100%の有機ELが採用されているだけに、非常に明るく、鮮やかに映像コンテンツ、ゲーム画面を表示できる。

 ただし、端末自体はHDRコンテンツの再生に対応しているが、「YouTube」アプリでは再生できたものの、「Netflix」アプリでは再生可能なことを示す「HDR」アイコンが表示されなかった。この点については、できるだけ早く対応されることを強く望みたい。

DCI-P3カバー率100%の有機ELディスプレーを搭載しているだけに、赤や緑の微妙な階調も忠実に表示される

ディスプレーのリフレッシュレートは60/90/120Hzの3段階で設定可能だ

AnTuTu Benchmarkで
前人未踏の130万点台を記録

 つぎにパフォーマンスをチェックしよう。今回もいつもの定番ベンチマークを実施したが、「AnTuTu Benchmark V9.5.6」の総合スコアは1308665、「Geekbench 5.5.1」のMulti-Core Scoreは5133、「3DMark」のWild Life Extremeは3725、「AI Benchmark」の総合スコアは2016となった。

 記事執筆時点のAnTuTu Benchmarkのランキングでは2位の「vivo X90 Pro+」に24772の大差を付けて堂々1位の座を獲得している。今後他メーカーのゲーミングスマホとのランキング争いが非常に楽しみだ。

「AnTuTu Benchmark V9.5.6」の総合スコアは1308665、「Geekbench 5.5.1」のMulti-Core Scoreは5133、「3DMark」のWild Life Extremeは3725、「AI Benchmark」の総合スコアは2016

記事執筆時点で本製品は「AnTuTu Benchmark」のランキングでトップのスコアを記録した

「AnTuTu Benchmark V9.5.6」実行中の背面の最大温度は35.3℃(室温25.1℃で測定)

5000万画素のメインカメラで
高精細な写真撮影を楽しめる

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