最上位マウスから360Hzディスプレーまでが一堂に会す
ASUSが本気で臨むプロ向けeスポーツデバイス「ROG Ace」発売!最新製品勢ぞろいの発表会レポート
2023年02月24日 10時00分更新
ASUS JAPANは2月24日、CES 2023で発表した「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」「ROG Hone Ace Aim Lab Edition」や、「ROG Azoth」、「ROG Falcon Ace」など、最新ゲーミングデバイスの予約販売を一挙に開始した。
それに伴い、同社はメディア向けにタッチ&トライイベントを開催。一足早くこうした新製品に触れることができたので紹介する。
エイムトレーニングソフトと連携した
ROG Ace Aim Lab Edition&ROG Hone Ace Aim Lab Edition
今回の新製品の中で大きな目玉となるのが、ゲーミングマウスのROG Harpe Ace Aim Lab Editionと、ゲーミングマウスパッドのROG Hone Ace Aim Lab Editionだ。どちらも3月10日発売となる。
これらの製品名末尾にある“Aim Lab Edition”とは、エイムトレーニングソフト「Aim Lab」と共同開発した製品であることを表している。このソフトはAIを活用したトレーニングメニューと分析/トラッキング機能により、ゲームの腕を磨くことができるもの。現在早期アクセスタイトルとしてSteamにて販売しており、基本機能は無料で利用できる。
ROG Harpe Ace Aim Lab EditionおよびROG Hone Ace Aim Lab Editionは、ASUSがeスポーツプロ向けに開発した製品となる。ROG Harpe Ace Aim Lab Editionは、近年のゲーミングマウスの流行に則った軽量のマウスで、その重さは54g。形状は左右対称型(側面ボタンは左側のみ)で、専用ドングルを用いた無線接続、Bluetoothでの無線接続、有線接続のトライモードに対応する。市場想定価格は1万9980円。
FPS向けらしく機能はシンプルだが、左右ボタンのクリックの感触に極力差がなくなるよう設計されていたり、マウスソールの摩擦面を減らして滑りやすくしていたり、5種類のプロファイルを保存可能なオンボードメモリーを積んでいたりと、細かなコダワリが目立つ。また、CPI偏差(マウスを動かした際のカーソル移動のブレ)が業界平均では3%程度なのに対し、本製品では1%未満となり、常に正確なエイムを実現できるとのこと。
また、本製品ではAim Labと連携して、自分に合ったマウス設定を提案してくれる機能がある。本製品を接続してAim Labで一定のタスクをこなすことで、DPIやリフトオフディスタンス(マウスを持ち上げた時反応しなくなる高さ)などをソフト側で提案してくれる。マウスの設定に悩んでいる人にはありがたい機能だ。
一方のROG Hone Ace Aim Lab Editionは、同じくAim Labとコラボしたゲーミングマウスパッド。水や油、ほこりをはじくナノコーティングが施されており、日常使いでも汚れにくい。市場想定価格は4980円。
最大の特徴は、表面下部にあるメジャー柄。1cm刻みで目盛りがあり、これにより自分がどれだけマウスを横に動かしたのかを感覚的にだけでなく、数字として見られる。また、Aim Labで「Aim Lab X ROG 360タスク」という機能を活用する上で、この目盛りが必要となる。
Aim Lab X ROG 360タスクでは、ゲーム内の空間でどれだけ視点を動かしたかわかる目盛りが表示されており、これとROG Hone Ace Aim Lab Editionを組み合わせると、例えば「自分の視点が90度動いた時、実際にマウスを動かしたのは〇〇cm」というように数値化できる。これによってエイムの向上に役立てられる、というものになっている。
ちなみに余談だが、ROG Harpe Ace Aim Lab Editionの“Harpe”はギリシア神話でヘルメースの武器として登場する「ハルペー」から来ているという。相手が不死の神や怪物であっても効力を発揮したといい、強敵に挑むeスポーツプレイヤーにピッタリな名称だ。また、ROG Hone Ace Aim Lab Editionの“Hone”とは「砥石」のこと。エイムを研ぎ澄ますことで、より高みにいくというわけだ。