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ユーザー企業×ベンダー×メーカーの異色な勉強会合宿をレポート

星野リゾートと日清食品HDの情シスが軽井沢でkintone勉強会を開催

2023年02月15日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 2022年11月24日・25日、星野リゾートと日清食品ホールディングス(以下、日清食品HD)の情報システム担当者が集まったkintone勉強会を取材する機会を得た。会場は軽井沢にある星野リゾートの軽井沢ホテルブレストンコート。アールスリーインスティテュート(以下、アールスリー)やサイボウズのメンバーも参集し、大いに盛り上がったイベントの模様をレポートする。

会場となった軽井沢ホテルブレストンコートの会場

ユーザー企業、ベンダー、メーカーが集うレアな組み合わせ

 今回の勉強会に参加したのは、kintoneユーザーである星野リゾートと日清食品HDの情報システム担当者、サイボウズ、そして両者が利用する「gusuku Customine」を展開するアールスリーの4社。異なる業界のユーザー企業2社に開発支援を行なうベンダー、そしてメーカーという立場の異なる会社が集まるレアな組み合わせだ。

 普段ブライダルパーティの会場として使われている軽井沢ホテルブレストンコートの勉強会会場では、各社のメンバーがすでに集まっており、名刺交換大会を繰り広げていた。カップヌードル型の名刺というキラーコンテンツを持つ日清食品HDは、すでに目立っていてずるい。

まずはビジネスイベントらしく名刺交換大会からスタート

 イベントはまず会社・自己紹介からスタートした。

 アールスリーはサイボウズオフィシャルパートナーとしてCustomine含めて5つのkintone関連サービスを提供している。大阪市内の本町にあったオフィスを梅田グランフロントに移転し、「gusuku Ashibinaa OSAKA」として1月からグランフロントで営業する(関連記事:アールスリーが新オフィスのコラボレーションスペース「gusuku Ashibinaa OSAKA」公開)。なお、取締役 Chief Innovation Officerの金春利幸氏は新幹線車内の忘れ物が発覚した結果、東京と新大阪間の2往復目にチャレンジしており、会社紹介はkintone hackの優勝経験を持つ築山春木氏が担当した。

アールスリーインスティテュート 築山春木氏

 続いて星野リゾート 情報システムグループの磯野貴樹氏が登壇した。

 星野リゾートは、「旅を楽しくする」をテーマに、圧倒的非日常を提供する「星のや」、温泉旅館「界」、自然を体験するリゾート「リゾナーレ」、「街ナカ」ホテル「OMO(おも)」、ルーズに過ごすホテル「BEB(ベブ)」の5ブランドを中心に、国内外63の施設(国内59、海外4)を運営している。

 この星野リゾートをIT面で支えるのが情報システムグループ。磯野氏は、一人ひとりが自ら考えて双方向にコミュニケーションを行なう「フラットな組織」という価値観と、お客さまに対し一人のスタッフが複数の業務を担当し、滞在をサポートする「マルチタスク」という働き方について説明した。

 情報システムグループの仕事は「システムを作る」「導入する」「運用する」という3つで、情報資産を守ること、IT人材を増やすことを重視してきた。現在は、「プロジェクト推進」「エンジニア」「オペレーション」「インフラ」「GD」の5つのチームに分かれて活動しており、星野リゾートの重要な資産である情報に責任を持つ役割を担っているという。kintoneのようないわゆるノーコード・ローコードツールによる業務改善にも積極的に取り組んでおり、今回はkintoneでのアプリ作成に関わる4人が参加している。

 日清食品HDについて説明したのは、情報企画部 デジタル化推進室 チームリーダーの山本達郎氏。世界累計販売500億食を突破したカップヌードルや、インスタントラーメンを発明した創業者の安藤百福氏のクリエイティビティなどを紹介した後、デジタル化推進室の役割について説明した。

 デジタル化推進室は、現場主導の業務改善やデジタル化を推進すべく日清食品グループの情報システムプラットフォーム 情報企画部内に新設された組織。ノーコード・ローコードツールの現場開発を支援するとともに、高度なアプリを開発するという役割を担っている。「パズルのようにロボットやアプリを作っていこう」をコンセプトに、ロゴデザインもパズルをモチーフにしているという。今回、執行役員・CIOの成田敏博氏は参加できなかったが、kintone、PowerApps、RPA、R&D領域担当まで含め、6人のメンバーが参加した。

パズルを組み立てるイメージのデジタル化推進室のロゴ

 そして最後のサイボウズは11月10・11日に開催されたCybozu Days 2022の来場&登壇に対してまずは熱く感謝し、組織体制やkintoneビジネスについて説明した。今回は、kintoneビジネスに顧客のフロントとして対応する営業本部の3人、技術的な支援を行なうシステムコンサルティング本部から1人参加した。

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