富士通クライアントコンピューティングは1月24日、「FMV 2023年春モデル」の新製品発表会を開催した。
2023年春モデル14機種の発表に加え、TikTokクリエイターの修一朗さんによるプレゼンテーションやクロストークなども実施。本記事では、新製品発表会の模様をお届けしたい。
画面サイズが16:9から16:10にアップ!
世界最軽量をうたうモバイルノート「UH」シリーズ
今回の発表会では、FMV 2023年春モデル14機種の中から、モバイルノートPCの「LIFEBOOK UH」シリーズと「LIFEBOOK CH」シリーズを取り上げていた。「どちらもコンセプトは異なるが、FMVシリーズを使ったことのない若い世代に見てもらいたい」と、同社代表取締役社長の大隈 健史氏は語っていた。
UHシリーズ新モデルの大きな特徴は、アスペクト比16:10の14型ワイド液晶を採用していることだ。従来モデルはフルHD(1920×1080ドット)の13.3型だったのに対し、新モデルはWUXGA(1920×1200ドット)の14型に一新。画面サイズが16:9から16:10に拡大したことで、従来よりも資料作成やウェブ閲覧などの作業が容易になるという。
UHシリーズの新モデルである「UH-X/H1」は、約689gという世界最軽量を実現。CPUは第13世代のインテル「Core i7-1355U」、メモリーは16GB(LPDDR5-6400)、OSはWindows 11 Proを搭載する。発売は2023年3月中旬予定。
新モデルの画面サイズは従来モデルよりも17%ほど拡大した一方、重量は9%ほど上がっている。それでも600gを切っており、あっと驚くような軽さは健在だった。
もうひとつの新モデルは「UH90/H1」で、1kg以下の軽量ボディーに第13世代のインテル「Core i7-1360P」、16GBメモリー(LPDDR5-6400)を搭載している。また、本モデルはCPUの性能を最大限引き出すためにデュアルファンを搭載し、最大TDP28Wで動作するという。カラーバリエーションは「ピクトブラック」(約848g)と「シルバーホワイト」(約858g)に加え、「フロストグレー」(約858g)を追加。UH90/H1は2023年2月下旬に発売予定だ。
注目すべきは、最軽量化へのこだわりだ。同社製品企画部門の松本 景子氏は、"世界最軽量"という目標を実現させるべく、100以上のネタを出してはCADシミュレーションと試作評価を何度も行なったと述べた。
その例として、松本氏はコネクターを抑える板金の実装図を披露した。従来モデルの開発時にはコネクターの板金に穴を開けたが、新モデルでは板金の薄型にもこだわったという。こういった小さな積み重ねが世界最軽量の実現につながったのではないだろうか。