マウスコンピューターの「G-Tune HP-Z」をレビュー

超ド級ゲーミングPC爆誕! RTX 4080&第13世代Core i7のコンビが強い

文●勝田有一朗 編集●市川/ASCII

提供: マウスコンピューター

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高リフレッシュレートのディスプレーに最適!
人気バトロワ系FPS/TPSタイトルのフレームレートを計測

 では、G-Tune HP-Zのゲームパフォーマンスを、実際のゲームプレイ中のフレームレート計測などから確認していこう。

 今回は人気のバトロワ系FPS/TPSタイトルや、高いグラフィックス性能が求められるAAAタイトルで検証を行なっている。

 まずは、ゲーム系ベンチマークの定番のひとつ「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果から。

 画質設定はプリセットに「最高品質」を選択し、画面解像度はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3パターンで計測を実施。

 スコアーはフルHDが36243、WQHDが31556、4Kが20972となり、いずれも「非常に快適」の評価となっている。平均フレームレートを見るとフルHDとWQHDは平均200fpsを大きく超えており、ハイスペックなゲーミングディスプレーを存分に活かせるパフォーマンスと言えるだろう。4Kでも平均140fps出ているので、リフレッシュレート144Hzもしくは120Hzの4Kゲーミングディスプレーとの組み合わせも良さそうだ。

 さてここからは、実際のゲームプレイ中のフレームレートからパフォーマンスを検証していく。基本的に各ゲームでの最高画質設定を使用し、画面解像度はフルHD、WQHD、4Kの3パターンで計測を実施した。

 フレームレート計測には「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートのほかに、データ全体を100分割して最小値から1%の数値「min(1%)」を割り出し、これを最小フレームレートの代わりに記載している。

 最初は人気FPSシリーズ「Call of Duty」をベースとしたバトロワ系FPS「Call of Duty: Warzone 2.0」から。画質設定はグラフィックスプリセットに「ウルトラ」を選択し、DLSSの「クオリティ」を使用した状態としている。

 なおフレームレート計測は実際のプレイ中に行なっているが、Call of Duty: Warzone 2.0は同条件で計測を繰り返すのが難しく、解像度ごとのプレイ状況には多少の違いが生じているので、その点は参考程度に考えていただきたい。

 まず、フルHDとWQHDのフレームレートにほとんど差がない点を注目したい。これは、G-Tune HP-Z搭載のCore i7-13700KFとRTX 4080の組み合わせにおいて、フルHDではRTX 4080が余力を残している状態で、WQHDでちょうどCPUとGPUの両方がいい塩梅でパワーを出し切っている状態と見ることができる。

 4Kになるとさすがにフレームレートも多少落ちてしまうが、それでも平均140fps、min(1%)も100fps以上をマークしており、4Kゲーミングディスプレーを存分に活かせるパフォーマンスと言えるだろう。

 次は、人気のバトロワ型FPS「Apex Legends」。グラフィックス設定はアンチエイリアスを「TSAA」に、そのほかすべてのオプションを最高にした状態とした。

 射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。

 フルHDではApex Legendsのフレームレート上限300fpsに達している時間が長く、平均フレームレートも269fpsと高い値をマークした。WQHDでも上限300fpsに到達する時間がチラホラとあり、240fps近い平均フレームレートをマークした。いずれもリフレッシュレート240Hz超のハイスペックゲーミングディスプレーと組み合わせて使いたい性能だ。

 4Kでは少しフレームレートが落ちるとはいえ、4Kゲーミングディスプレーの主流であるリフレッシュレート144Hzは超えているので、十分スムーズで快適なゲームプレイが可能だろう。

 続いて、こちらも人気のバトロワ型TPS「フォートナイト」のフレームレートを計測する。グラフィックスの設定は描画APIに「DirectX 12 API」、クオリティプリセットから「最高」を選択。ほかはアンチエイリアス&超解像技術「TSR最高」、テンポラルスーパー解像度「ネイティブ」と設定した最高画質設定を用意した。

 ただ、フォートナイトはチャプター4から採用された「Unreal Engine 5.1」によってグラフィックス品質が大幅に向上した反面、最高画質設定ではかなり重くなってしまった。なので今回はクオリティプリセット「低」をベースに描画距離だけ「最高」に変更した、いわゆる競技設定でのフレームレート計測もあわせて行なっている。なお、フレームレートの計測には記録したゲームプレイのリプレイ再生機能を利用している。

 まず最高画質設定については、フルHDでかろうじて平均フレームレート100fpsを超えている程度で、4Kになると60fpsをも割り込んでしまった。G-Tune HP-Zのスペックをもってしてもこの状態なので、最新フォートナイトの最高画質設定がいかに重いのかが伺える。DLSSなどの超解像技術との併用が基本になると思うが、現在のバージョンではDLSSが封印されているので(Unreal Engine独自の超解像技術は利用可能)、DLSSの解禁を待ちたいところだ。

 一方、競技設定でのフレームレートはとても高い値をマークした。フルHDとWQHDではリフレッシュレート240Hz以上、4Kでもリフレッシュレート144Hzのゲーミングディスプレーを存分に活用できるパフォーマンスを示している。