Appleは12月15日、日本でアプリケーション開発者のコミュニティーを支援する「App Store Foundations Program」を開始すると発表した。
AppleのApp Store Foundations Programは、デベロッパーが世界クラスのアプリケーション体験を創造できるようになることをサポートするプログラム。登録したデベロッパーは、グループセッションやネットワーキングセッションなど、お互い密に協力し合えるような、特別なカリキュラムから有益な学びを得ることができる。このプログラムはヨーロッパ全体ですでに何千人ものデベロッパーを支援してきた実績あるもので、今回の日本への拡大はヨーロッパ以外で初という。日本での展開は、Apple Developer Programに登録したすべての日本のデベロッパーを対象としているが、とくにスタートアップまたはごく初期段階のアプリケーション開発企業の参加を歓迎するとしている。
プログラムでは、App Storeで国内のビジネスチャンスを捉えるための市場のインサイトやそれぞれのビジネスを成長させる方法について学ぶ。取り上げる内容は、AppleのテクノロジーおよびAPIを最大限に活用する方法、App Storeでの存在感を高める方法、ベンチャーキャピタルなどの起業資金を調達する方法に関するベストプラクティスなど。そのほか、App Storeでの安全性と信頼性、ビジネスモデルの多様性、マーケティング、そして特にゲーム、ヘルスケアとフィットネス、教育アプリケーションに焦点を当てたセッションも用意しており、いずれも日本市場向けの内容となっている。
また、プログラムへの参加が終了した後も、デベロッパーは引き続きAppleのエキスパートにアクセスできるので、App Storeが提供するグローバルな展開とユーザーベースの恩恵を受けながら時間をかけて学習とアプリケーションの向上を継続可能。また、デベロッパーは卒業生ネットワークの一員となり、そこでほかのデベロッパーから学んだり、ベストプラクティスを共有したりしながら、目標実現に向けた行程を続けることができるという。
App Store Foundations Programの提供は2023年1月上旬に開始。Apple Developer Programに加入している日本のデベロッパーには、登録についての案内を発送する。