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使い始める前に必ずアップデートを!

「普段は使ってないパソコンで年賀状作り」が危険な理由

2022年12月20日 17時00分更新

文● せきゅラボ

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年賀状作成の前にやるべきことがあります

「パソコンを電源を入れる=年賀状印刷」のご家庭は要注意!

 終活の一環として「年賀状じまい」に注目が集まるなどした結果、年賀はがきの発行枚数は12年連続で減少中。『ウチも来年は「年賀状じまい」してしまおうか……』と悩んでいるご家庭も多いでしょう。

 最近は宛名書きから郵送までワンストップで請け負うWebサービスもあるようですが、大半の方は「年賀状ソフトで作成し、プリンターで印刷」という手順を踏むのでは。

 あなたなら特に問題はないと思いますが、「普段は使ってないけれど、年賀状を作るときだけ仕方なくパソコンを起動する」という環境の場合、セキュリティ対策がおろそかになっている可能性があります。

 長期間使っていないパソコンは各種アップデートを怠っている状態と言えます。おそらく無線LANルーターも同様でしょう。多くの脆弱性が残されたまま使い始めることは危険です。

 この機会に、実家や祖父母宅のパソコン環境を再点検してあげてください。

※以下は「年賀状作成でしか使わないパソコンは危険!」からの抜粋です。

長期間動かしていないパソコンは弱点だらけ!

 「パソコンで年賀状を作ること」自体が危険なわけではありません。パソコンを日頃から利用しているならば問題は起きづらいのです。では、どこに危険性があるのでしょう?

 年老いた両親や祖父母のみで暮らす家庭では、「パソコンを起動するのは年賀状作成のときぐらい」という話を聞きます。じつはこの状態が危険なのです。なぜなら、悪意ある人たちにとって、ソフトウェアを更新していないパソコンは絶好の標的だからです。

 パソコンを動かすための基本ソフト(Windowsなど)をはじめとするソフトウェアは、セキュリティの穴を塞ぐため、定期的に更新(アップデート)が必要です。パソコンの利用頻度が高ければ、各ソフトウェアの更新も滞りなく済むのですが、年賀状の作成がほぼ唯一のパソコン利用という場合、ほぼ一年間あらゆるソフトウェアの更新を怠っていることになります。

 すると、パソコンを起動してインターネットに接続した瞬間、更新さえしていれば防げたはずの攻撃をマトモに受けてしまうのです。

大掃除と一緒に必ずパソコンのメンテナンスを!

 すぐに攻撃が来なくても、おそらく起動した途端、様々なソフトウェアから「更新せよ」との警告画面が表示されるはずです。最初は面食らうと思いますが、順次ソフトウェアを更新してください。その際、Windowsの更新から始めるとスムーズに進むでしょう。

 そして次からは、月一回程度の割合でパソコンを起動してソフトウェアの更新を滞らせないことが大切です。

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