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破格のコスパが魅力のJN-VG233WFHD200をレビュー

21:9ウルトラワイドの200Hz駆動で約3万円!? 23.3型がちょうどいい

文●宮崎真一 編集● ジサトラユージ

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FFXIVでは高難易度コンテンツに恩恵
Apex Legendsでは視野の広さで有利に

 では、JN-VG233WFHD200で実際にゲームをプレイした際はどうか。まずは、筆者が普段からプレイしているFFXIV: 暁月のフィナーレを試してみる。普段はPlayStation 5で、解像度1920×1080ドットでプレイしているが、PCとJN-VG233WFHD200の組み合わせで解像度2560×1080ドットでプレイすると、やはり左右の広がりがなかなか新鮮だ。

 ただ、通常エリアや街のエリアでその恩恵が受けられるかというと微妙。ではどこでウルトラワイドディスプレーの恩恵が最大限に享受できるかというと、レイドをはじめとした高難易度コンテンツだ。こういったコンテンツは、バトルエリアの外周から発動するギミックが多いため、ウルトラワイドディスプレーの広い視野角があれば、いち早く察知できて対処が容易となる。つまり、JN-VG233WFHD200でFFXIV: 暁月のフィナーレをプレイすると、高難易度コンテンツがいくらか簡単になるというわけだ。

通常の16:9の視野では、射撃演習場の骨の半円の端から端までほどだったが、ウルトラワイドではそれよりも広い視野が確保できる

 続いて、Apex Legendsでは、JN-VG233WFHD200を使用することで、従来のアスペクト比16:9の解像度より視野角が広がる。それにより、ほかのプレイヤーをいち早く察知することが可能だ。さすがに筆者のレベルでは、リフレッシュレート200Hzの強みを実感できるほどの目を持ち合わせていなかったが、60Hzとの比較なら異なるゲーム体験が得られたことは確かだ。

 さらに、Apex Legendsにおいては、視野角が広がったことで、左右にカメラを振る回数も確実に減り、長時間プレイしても疲労が減ったように思われる。プレイヤーのFPS習熟度にもよるが、有利に立ち回れることは間違いないだろう。

 また、PIPやPBP機能についても試してみた。これらの機能は、2つの入力ソースからの映像を1画面上に表示できるので、コンシューマーゲーム機とPCを繋いだり、PCを2台繋いだりしても、両方の 画面を見ながら操作できる。

 PBPでは、ウルトラワイドの画面を左右に分割して使用できる。画面全体をフルに使用する場合、1280×1080ドットの画面が2つというレイアウトになる。正方形に近い形になるので、ウェブブラウジングや資料の閲覧に向いている。PIPでは、ウルトラワイドの横幅を活かせるので、ゲームなどで遊ぶならこちらが使いやすそうだ。

PBPで画面を分割したところ。2つのデバイスからの映像を左右に分けて表示できる

PIPでは、21:9の比率の画面を2つ表示できる。サブとなる小さい画面は右上、右下、左上、左下の隅を選んで表示できるほか、画面サイズも調整可能だ。メインとサブの画面は、OSDの操作で瞬時に切り替えられる

価格は直販サイトで税込み2万9980円
ウルトラワイドデビューにオススメ

 ここまでJN-VG233WFHD200のスペックを見てきたが、さらに注目すべきは、前述の通り直販サイトで税込み2万9980円と、3万円でお釣りがくるコストパフォーマンスの高さだ。ウルトラワイドディスプレーは30型前後で4万円~8万円程度のものが多いので、このJN-VG233WFHD200は破格の存在だと言える。

 左右の視野を重視して21:9の解像度でゲームをプレイしたくても、アスペクト比16:9のディスプレーでは上下に黒帯が入ってしまい、それを嫌うユーザーは多い。そういった人にとっても、コンパクトで安価なJN-VG233WFHD200はかなり魅力的な存在ではないだろうか。「ゲーム用にウルトラワイドディスプレーを買いたいが、価格や大きさが……」と考えているのであれば、このJN-VG233WFHD200はオススメできる1台であることは間違いない。

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