経営者向けレポートやタイムトラッキング機能、サードパーティ連携など
Asanaが国内データセンター開設 エンタープライズ向けの機能強化も多数
2022年11月01日 11時10分更新
2022年11月1日、ワークマネジメント管理ツールを提供するAnasaの日本法人Asana Japanはエンタープライズ向け新機能と国内データセンター開設を発表した。
今回発表された新機能は、エンタープライズ向けの目標管理機能Asanaゴールのアップデート。ステータスダッシュボード「Asana Work Graph」にある仕事の情報を、経営陣やリーダー向けのレポートとしてまとめ、目標に対する組織の健全性をリアルタイムに可視化できる。
また、目標のチームでの共有も容易になったほか、新たにタイムトラッキング(時間追跡)の機能が追加。プロジェクトやタスクにかかる時間を予測し、リソースの割り当てやワークロードの設定を行なうことで、効率よくスケジュールを管理できるようになった。
サードパーティツールとの連携も強化。Salesforce for Goalsとの連携を強化し、Salesforceでの作業が発生すると、Asanaにリンクされた目標の進捗を自動的に更新することが可能になった。Asana for Workplace from MetaではメタのWorkplaceでの会話をタスクに変換し、チームのプロジェクトとして管理できるようになった。その他、TwilioやPagerDuty、Gmailなどとの連携も強化され、幅広いツールから情報を集約できる。
さらに国内データセンターのローンチとセキュリティの強化も発表された。従来はAWSの米国東部リージョンからの提供だったが、個人情報の管理やコンプライアンスの要件に対応すべく、11月1日に国内のデータセンターを開設し、顧客データを格納する。東京と大阪のAWSリージョンにシステムを展開することで、広域災害時にもサービスを継続できるようにした。対象はエンタープライズー組織プランで契約のユーザーとなる。
セキュリティはデータ損失防止(Nightfall)、eDiscovery統合(Hanzo)、アーカイブ統合(Theta Lake)などサードパーティとの連携を強化。個人情報やセキュリティ認証であるSOC2(Tyoe2)、SOC3、ISO/IEC 27001(2013/2019)、ISO 27017(2015)、ISCO 27018(2019)、HIPPAなども取得済みだという。
Asanaはタスク管理、プロジェクト管理を包含するワークマネジメント管理を提供するクラウドサービス。ナレッジワーカーの仕事の優先順位を明確にし、チーム内外の業務を連携し、個人の仕事からチーム目標、会社全体のゴールまでを一貫して管理することで生産性を向上する。現在、グローバルの200の国と地域において、13万1000社以上の企業が利用しているという。