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週替わりギークス ― 第252回

新規事業が、つらいです。(2回目)-倶楽部情報局

2022年09月16日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「新規事業が、つらいです。(2回目)」を紹介します。


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今回もテーマは新規事業のお悩み

 ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。

 今月も、パーソルキャリア株式会社の新規事業企画、ハピキラFACTORYの代表、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。

 さて、この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今回も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきます。

 今月のテーマは、前回に続き「新規事業が、つらい」というお便りにお返事を。

 前回は新規事業に起きがちな「役割・役職ギャップ」について考えてみましたが、今回考えさせてもらうのは「企画職なのに、売上ばかり追っていて、 “企画する”仕事ができていない気がする」という2つ目のお悩みです。

 まずは、お手紙の紹介からさせてください。

企画職なのに、売上ばかり追う毎日です。

 はじめまして。自分は今、会社員として、新規事業の企画職をしています。

 いわゆる、ディレクター職というやつです。

 担当しているサービスの詳細は一旦置いておいて、最近、仕事がつらいです。

 何がどうつらいのか、うまく説明できないのですが、いくつか羅列すると、

・(これは新規事業関係ないけれど)先輩が指示待ち人間なように思えて、後輩なのに仕切っている状況に腹が立つ

・企画職なのに、売上などの数字ばかり追っていて、 “企画する”仕事ができていない気がする

 という感じです。

 (書いてみたら、案外少なかった……でも結構しんどいです)

 新卒のときからずっと企画の仕事をしたいと思って転職をして、やっと、やりたかったことができているはずなのですが、それでも楽しくないし、むしろつらくて、どうしたものかと思ってます。

 気の持ちようを教えてください。

(タカギさん・28歳・IT会社 企画職)

事業づくり=「つくる×広める×売る」

 先月に続き2回目となりますが、お便りありがとうございます。

 「事業を企画する仕事なのに、なんで売り上げを追うのか?」という違和感ですが、確かに売り上げを追うことは、営業職の領域な気がしますよね。でも、私が思うに、事業企画というのは、実は「つくる」「広める」「売る」という3つの大きなパーツで構成されているのです。

 何らかの事業を“つくって”、その事業をマーケティング活動を通して“広め”、お客様に“使っていただく”。この“使っていただく”ためのプロセスに、「売る」は存在するイメージです。

 せっかくつくったサービス・事業を、誰も知らずに、誰も使ってくれなかったらそれは事業にならないので、「事業企画=つくる」は大きな誤解だと私は思っています。

「売る」が事業を決めると思った8年前の出来事

 私がこう考えるようになったのは、8年前、当時大学生で起業した時の出来事が大きなきっかけです。

 当時は企画に関する何の知識もない中、地域の銘菓をバレンタインギフトとしてプロデュースさせてもらい、発信・販売をしていたのですが、その時の商品の売れ行きが、売り場によっては100倍以上の差がありました。

 売れた売り場は「つくる」「広める」「売る」のすべてのパーツをターゲットが一貫した状態で実現できていたのに対し、売れなかった売り場はプロモーションが不十分だったり、確保できている売り場のターゲットにズレがあったりするという状況でした。

 この時、「つくる」の先にある「広める」「売る」までデザインできていることが、つくった何かがお客様の手に届く=事業が成立する条件だと気づいたのです。

「広める」「売る」にも存在する、企画の仕事


 続きは「新規事業が、つらいです。(2回目)」でお楽しみください。

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