プライム・ストラテジーは9月2日、同社が提供する超高速CMS実行マシン「KUSANAGI」の累計稼働台数が6万台を超えたこととともに、エンタープライズ企業におけるCMSの統合管理の基盤としてAlmaLinux OSに対応したことを発表した。
提供開始から7年にあたる6月5日時点で累計稼働数6万30台となったほか、9月1日時点での累計稼働台数は6万5334台と順調に推移。
CMSやクラウドの利用が一般的になったことやDXの推進を背景として、企業による複数サイトの運用が加速した反面、セキュリティーなどの適切な運用管理が行なわれていないという課題が顕在化するようになっているという。これらの課題を受け、同社ではKUSANAGIと、KUSANAGIの統合管理システムである「KUSANAGI Cloud」を活用してCMS(ウェブサイト)を統合管理するサービスの提供を開始。
「KUSANAGI 9」ではOSとしてCentOS Stream 8を選択して提供を開始しているが、より一層の安定性が求められることから、サポート期間の長い「AlmaLinux OS 8」に対応したKUSANAGIを提供する。現在、AlmaLinux OS 8版のKUSANAGIはMicrosoft Azure、AWSのBusiness Edition、Premium Editionで利用可能。
AlmaLinux OS 8版のKUSANAGI 9を中心に代表的なCMSのサポートなどの機能開発を進めるという。KUSANAGI 9はエンタープライズ用途を想定しているため、当面の間は有償版(Business Edition、Premium Edition)の開発と各クラウドからの提供を優先し、「KUSANAGI 8」とCentOS Stream版のKUSANAGI 9については引き続き提供するとしている。
KUSANAGIは次期OSとしてCentOS Stream 9/AlmaLinuix 9への対応を進めるとともに、有償版でのGUIの提供など、CMS統合管理のプラットフォームとしての業界標準をめざして開発を進める予定という。KKUSANAGI Cloudについては、CMSの統合管理に関する機能を中心に、導入ではマイグレーションやテストの自動化、運用面ではセキュリティー監査、AIによる障害対応や未然防止などのハイパーオートメーションの拡充を進め、パートナー向けサービス提供、一般公開を目指すとしている。
また、これらの技術を基盤とし、ハイパーオートメーションの導入サービスの提供を進め、経営層向けマネジメントシステムなどの一般公開も目指すという。