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ディスプレー搭載ハイエンド電源「ROG Thor 1200W Platinum II」をレビュー

次世代GPUに備えるならコレ!最新規格「12VHPWR」に対応する1200W電源の実力を試す

2022年08月30日 12時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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1200W出力で80PLUS Platinum認証済み、さらに12VHPWR対応で最大600Wまでビデオカードへ出力できるASUS「ROG Thor 1200W Platinum II」。実売価格は6万4000円前後

 近年、ハイエンドCPUやGPUの消費電力がどんどん大きくなってきている。直近の例ではCore i9-12900KやGeForce RTX 3090 Tiなどが好例だ。こうした“大飯喰らい”なパーツでハイパワーPCを組みたい場合は、電源ユニットもそれなりに大出力のものが必要になる。そういうハイエンド志向が強い人にオススメなのが、ASUSの80PLUS Platinum認証済み1200W電源「ROG Thor 1200W Platinum II(型番:ROG-THOR-1200P2-GAMING)」だ。

 ASUSのThorシリーズといえば、本体側面にOLEDディスプレーを搭載し、電源ユニット単体でPCの消費電力が分かることで話題を集めたモデル。本機は2019年にリリースされた「ROG Thor 1200W Platinum」の後継モデルというべき製品だ。今回は電源ユニットの静音性を認証する「Lambda(ラムダ)」認証の中でも最高クラスにあたる「Lambda A++」認証を取得しているほか、次世代GeForceなどで採用されるという「12VHPWR」にも対応。ケーブル1本で最大600Wをビデオカードへ供給可能というのが見どころになっている。

 次世代GPUに対応する12VHPWRが使える本機は、次世代CPU/GPUのハイエンド構成でバシッと決めたい人には注目の電源ユニットといえる。今回はROG Thor 1200W Platinum IIがどんな製品なのか、レビューしてみたい。

側面にOLEDディスプレーを備えるハイエンド電源ユニット

 前モデル(ROG Thor 1200W Platinum)は黒一色な印象だが、ROG Thor 1200W Platinum IIではシルバー+黒のツートンカラーに変更。白ベースのPCケースとマッチしやすくなった点はいい。大出力電源の宿命として、奥行きが190mmと大きめなので、PCケース側に十分なスペースがあることはチェックしておきたい。

 静音性を確保するため、冷却ファンに135mmのAxial-Techファンを採用しつつ、内部のヒートシンクも大型化している。電源ユニットの負荷が50%以下の時ファンを停止させる「0dBテクノロジー」にも対応しており、背面のスイッチで操作可能だ。安定運用を目指すなら0dBテクノロジーはオフのほうが好ましいが、その辺は好みで選ぶといいだろう。

本体サイズは150(W)×86(H)×190mm(D)と大きめ。135mmファンを内蔵しているため高い冷却性能が期待できる。ファンのグリル部分の造形が非常に繊細でカッコいい

1000Wオーバーの電源ユニットだとIEC C-19タイプ(四角形)の電源ケーブルが使われることがあるが、本機の場合は一般的なIEC C-13となる

背面にあるスイッチをONにすると、準ファンレス運用(0dBテクノロジー)が可能となる

0dBテクノロジーを有効にすると、負荷が600W以内であればファンは回転しない。前モデルよりもより静音側に振った設計になっている

側面にはOLEDディスプレーが搭載されている

OLEDディスプレーのある面の右上コーナーにはこんな感じの装飾が。光らせるとかなり映える。ASUS製マザーを使っているならAura SyncでPC本体から発光色やパターンを制御できる(要ケーブル接続)

点灯時のイメージ。OLEDディスプレーに現在消費されている電力が刻々と表示される。負荷をかけてこの数値が上がるのを見て、どこまで回ったか悦に入るのもよし

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