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「InWin A1 PRIME(ピンク)」を採用、i7-12700+RTX 3060を搭載

珍しいピンクのキューブ型PCをBTOで自作の必要なし! コスパも抜群なゲーミングPC「ZEFT G27V-Cube」

2022年05月24日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G27V-Cube」

 他人とは異なった個性的なパソコンがほしいと考える人は少なくない。とくに、パソコンをリビングに置くといった際に、部屋のインテリアと見た場合、その外観にこだわるのも理解できるのではないだろうか。だが、パソコンの外観は黒一色や白一色のものが多く、あまりほかの選択肢がないのが実情だ。

 そんななか、パソコンショップ SEVENから、外観がピンク一色の風変わりなBTOパソコン「ZEFT G27V-Cube」が登場した。しかもZEFT G27V-Cubeは、キューブ型のケースを採用し、非常にコンパクトなサイズにまとまっている。では、ZEFT G27V-Cubeは一体どのようなマシンなのだろうか。今回はそのスペックについて詳しく見ていきたい。

ZEFT G27V-Cube
https://pc-seven.co.jp/spc/15982.html
価格:24万680円

ZEFT G27V-Cubeの主なスペック
CPU Core i7-12700(2.1GHz~最大4.9GHz)、12コア/20スレッド
CPUクーラー リテールクーラー
グラフィックス GeForce RTX 3060
マザーボード ASRock H670M-ITX/ax(Intel H670チップセット)
メモリー Crucial製DDR4-3200 16GB(8GB×2)、スロット数2のうち2スロット使用
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN570、NVMe)
PCケース InWin A1 PRIME(ピンク)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続)
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット 定格出力750W、80PLUS Gold認証
サイズ およそ幅224×奥行273×高さ357mm
OS Windows 10 Home(64bit)

i7-12700+RTX 3060とコスパ抜群な組み合わせ
マザーボードはASRockの「H670M-ITX/ax」

 ZEFT G27V-Cubeでは、CPUに第12世代Coreプロセッサーの「Core i7-12700」(以下、i7-12700)を採用。オーバークロック仕様の“K”付き型番ではないものの、オーバークロックに興味がない人にとっては、こちらのほうがコストパフォーマンスでは魅力的だろう。なお、その冷却には、リテールボックスに付属するいわゆるリテールクーラーを採用している。

CPU-Z(Version 2.01.0)の実行結果

 組み合わされるGPUは「GeForce RTX 3060」(以下、RTX 3060)で、試用機ではGIGABYTEの「GeForce RTX 3060 EAGLE OC 12G」が搭載されていた。このカードは、ブーストクロックをリファレンスから30MHz引き上げたモデル。グラフィックスメモリーはリファレンスどおりの15Gbpsだが、12GBもの容量を備えている点はトピックスの1つとして挙げられよう。

GPU-Z(Version 2.46.0)の実行結果

試用機ではビデオカードにGIGABYTEのEAGLEシリーズのものが採用されていた

 GPUクーラーは「WINDFORCE 2X」と呼ばれるオリジナルで、100mm角相当のファンを2基搭載。ファンブレードは5本の線状の突起物が設けられたユニークな形状をしており、4本のヒートパイプとともに効果的な冷却を実現している。また、カード長は242mmと短尺サイズではないものの、コンパクトなキューブケースでも十分収まりがいい。

 マザーボードには、ASRockのH670チップセット「H670M-ITX/ax」を搭載。ITXフォームファクターを採用してモデルで、2,5GbE対応の有線LANと、Wi-Fi 6に対応した無線LANを装備。場所を問わず高速なデータ転送を実現できる点は、本製品の強みといえよう。また、マザーボードに付属する形で、サウンドユーティリティーの「Nahimic」が用意されている。Nahimicでは、ヘッドフォン接続時にバーチャルサラウンドが利用できるほか、マイク関係の設定も豊富に用意されており、かなり使い勝手がいい。

サウンドユーティリティーのNahimic

ヘッドフォンもマイクもかなり機能が豊富だ

 システムメモリーは、DDR4-3200を16GB搭載。さらに、ストレージはM.2タイプで1TBのSSDが実装されており、どちらともゲーミング用途で十分な容量だ。なお、SSDは、Western Digitalの「WD Blue SN570」が採用されていた。

CrystalDiskInfo(version 8.16.4)の実行結果

 電源ユニットは、80PLUS GOLD認証の定格出力750Wのものを搭載。ケース付属のもののため変更することは難しいが、品質と出力ともに申し分ない。

ピック一色の外観はかなりのインパクト
コンパクトでも機能性は十分

 では、ZEFT G27V-Cubeの外観を見ていこう。ZEFT G27V-Cubeでは、ケースにIN WINの「A1 PRIME」を採用しており、まさにピンク一色でかなりのインパクト。だが、サイズはおよそ幅224×奥行357×高さ273mmと、コンパクトにまとまっているといった印象だ。

まさにピンク一色。その外観のインパクトはかなりのもの

 フロントパネルはIN WINのロゴだけとシンプルなデザイン。一方、天板には“A1 Prime”の文字とともにガラス板が張り付けられており、フロントパネルより天板のほうが製品の顔といった印象。さらに、天板にはUSB 3.0が2基とヘッドフォン出力、それにマイク入力が用意され、ケース自体の背が高くないため、アクセスしやすく使いやすい。また、インターフェース部の周りはヘアライン加工された金属パーツが装着され、デザインもかなり特徴的だ。

フロントパネルはIN WINのロゴだけとかなりシンプルなデザイン

天板にUSBやサウンド入出力の端子がまとめられている

背面にはUSB 3.2 Gen.2(Type-C)×1、USB 3.2 Gen.2(Type-A)×2、USB 2.0×3、オーディオ端子が用意されているほか、無線LAN用のアンテナ端子も実装。また、映像出力はカード側のDisplayPort×2とHDMI×2を利用し、マザーボード側のものは使用しない

 左側面は強化ガラス板を用いた内部が見えるタイプ。ただ、完全な透明ではなく、スモークが入っているため、内部のLEDもまぶしくないはうれしいところ。さらに、サイドパネルはネジを必要としないタイプで、工具を用意せずとも脱着が可能な点は好評価だ。

サイドパネルはスモークが入っており、LEDのまぶしさを低減している

 左側面のサイドパネルを外して内部を確認すると、コンパクトなサイズながらも、空間はかなりゆったりした印象。背面と左側面に120mm角ファンを搭載しており、内部のエアフロ―もかなり強力だ。また、ビデオカードのファンの正面が、底面の吸気孔と位置が合っており、常時カードに新鮮なエアーが供給される点は好印象。その底面には防塵フィルターが装着され、埃が入ってくる懸念も必要ない。

内部は意外にも広い印象。メンテナンスなどの作業もしやすそうだ

アクリル製の台座で囲まれた底面には防塵フィルターが装着されている

 一方の右側面はハニカム構造の吸気孔が用意されており、サイドパネルを外すと2.5インチベイが2基姿を現す。また、ケーブルもキレイにまとまっており好感が持てる。

右側面にはハニカム構造の吸気孔が用意されている

右側面のサイドパネルを外した様子。ケーブルがキレイにまとまっている差が見て取れよう

 最後にZEFT G27V-CubeのLEDについても触れておこう。ZEFT G27V-Cubeでは、台座のように底面にはアクリルパーツが用いられ、そこを透して光るLEDが特徴的だ。さらに、2基のケースファンにもLEDが搭載されており、LEDできらびやかなイルミネーションを実現している。そのLEDも、マザーボードに付属する「POLYCHROME SYNC」から一括制御が可能だ。

価格は税込みで23万6280円
コンパクトな個性的なパソコンならこの1台

 以上のように、外観はかなりユニークなパソコンだが、高いスペックを備えており、ゲーミング向けとしても十分魅力的だ。ハイエンド向けモデルと比べると見劣りする部分はあるものの、単に奇をてらったマシンではなく、冷却にもしっかり配慮した仕様には好感が持てる。価格は23万6280円とリーズナブルで、コンパクトで個性的なパソコンがほしいと考えている人にとって、食指が動く1台といっていいだろう。

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