JN-IPS238FHD-TとJN-GB12SVを実機レビュー
23.8型タッチ対応ディスプレーとアームのコンビが超便利!合計4万円強でコスパ最強?
スマホやタブレットの普及で、画面を指でなぞるという操作方法はもはや当たり前のものとなった。ノートPCでも2in1モデルなどが台頭し、タブレットスタイルで使っている人も少なくない。それに比べると、デスクトップPCは依然としてマウスとキーボードで操作している人が大多数を占めるだろう。
もちろん、液晶一体型PCならディスプレーにタッチパネルを採用しているモデルもあるが、昔と比べると近年は減少傾向にある。画面を触って操作するというインターフェースは直感的でわかりやすい反面、その機能を実現する部材の追加などで本体価格は上昇する。ゆえに、タッチパネルを採用するデスクトップPC環境は増えないのだろう。 では、タッチ対応ディスプレー市場はどうか?
実は近年、そのモデル数は着実に増えてきている。しかし、その多くはモバイル用途の15.6型以下のモデルが多くを占める。持ち運びには便利だが、自宅の作業机の上で腰を据えて使うには少々物足りないサイズだ。今回はそんな自宅のデスクトップPC環境でも満足できるオススメの23.8型モデル、JAPANNEXTの「JN-IPS238FHD-T」を紹介しよう。
10点マルチタッチ対応パネルを採用
最大75HzでAMD FreeSyncもサポート
JN-IPS238FHD-Tのタッチパネルは、投影型静電容量方式を採用している。画面の縦方向と横方向にマトリクス状になるように電極を配置し、それぞれの静電容量の変化で位置を検出する仕組みだ。
そのため、指をあまり画面に押しつけることなく、なぞるだけで操作できる点はメリットの1つと言えよう。また、投影型静電容量方式は比較的ノイズによる影響を受けやすいが、JN-IPS238FHD-Tを実際に使ってみたところ、誤作動することはまったくなかった。
さらに、JN-IPS238FHD-Tでは10点までのタッチを同時に認識する、「10点マルチタッチ」をサポートする。Windows 11やWindows 10では、3本の指で画面上をスワイプしてすべてのウィンドウを閉じるなどのジェスチャー操作ができる。
液晶パネルの駆動方式はIPSを採用。IPS方式は発色が良く、JN-IPS238FHD-Tも色彩は良好だ。特に風景画などを表示させた時に、質感の良さを感じた。また、色合いは工場出荷時では暖色設定になっている。ここは好みが分かれるところだが、もちろんOSDから寒色に変更することも可能だ。
輝度は250cd/m2、コントラストは1000:1と一般的な数値だが、映像に合わせてコントラストを自動調整するDCR(Dynamic Contrast Ratio)を用意。視野角はIPS方式らしく、水平・垂直ともに178度で、横から覗き込んでも色ムラがなかった。
表面仕様は光沢のない、いわゆる「ノングレア」タイプ。そのため、画面への映り込みを気にせず使え、タッチした際の指紋が目立つこともない。動画やゲームに没入している時など、自分が画面に映り込むと興ざめしてしまうので、ノングレアタイプは非常にありがたい。
解像度はフルHD(1920×1080ドット)までサポート。ベゼル幅は約1.2mmと狭く、液晶の非表示領域を含めても5mm以下とスタイリッシュなデザインだ。これだけ薄いベゼルだと、フルHD解像度でも動画やゲームの迫力が向上し、没入感も増大するだろう。
リフレッシュレートは最大75Hz。さすがにゲーミングモデルと比べると見劣りするものの、60Hzまでしか対応しないモデルも多いことを考えれば、若干のアドバンテージにはなるだろう。同期技術「AMD FreeSync」をサポートし、対応ビデオカードを用いれば、ティアリング(映像の上下のズレ)やスタッタリング(映像のカクツキ)を抑制できる。
その半面、応答速度は最大で14msと遅めだ。FPSやTPSを“遊ぶ”程度であれば問題ないが、ガチでやり込みたいといった人には不向きだ。ただし、RTSなどはタッチパネルの操作性も相まってプレイしやすいだろう。
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