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基本ベンチをチェック、Core i7-12700Kや1TB NVMe SSDを採用

24万円台でゲームも写真・動画編集も第12世代Core i7&RTX 3060でバッチリ快適なLEVEL∞のゲーミングミドルタワーPC

2022年04月22日 13時00分更新

文● 藤田忠 編集●八尋/ASCII

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「LEVEL-R769-LC127K-RBX」

 カッコいい直線的なフラットなフォルムに、優れたエアフローやメンテナンス性など、隙のない仕上がりが魅力の新しいミドルタワーケースを採用したゲーミングパソコン「LEVEL-R769-LC127K-RBX」(関連記事)。今回は、第12世代インテルCoreプロセッサーやGeForce RTX 3060、1TB NVMe M.2 SSDなどで構成された本機の性能面を明らかにしていこう。

試用機の主なスペック
CPU Core i7-12700K(12コア/20スレッド、最大5.0GHz)
CPUクーラー 360mm水冷クーラー
グラフィックス GeForce RTX 3060 12GB GDDR6
メモリー 16GB(8GB×2、DDR4-3200)
ストレージ 1TB SSD(M.2接続、NVMe対応)
チップセット インテル Z690 チップセット
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)
電源 700W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源
サイズ およそ幅220×奥行460×高さ465mm
OS Windows 11 Home(64bit)

基本の性能をチェック

 大きく性能向上した第12世代インテルCoreプロセッサー。LEVEL-R769-LC127K-RBXはCore i7-12700Kを搭載している。ワークロードの高い動画の編集作業など、クリエイティブな用途も快適に行なえるのが特徴だ。

Core i7-12700Kを採用

Windowsのタスクマネージャーからは、12コア/20スレッドで認識される

第12世代インテルCoreプロセッサーで重要なパワーリミットは、Core i7-12700Kの定格となるPL1 125W、PL2 190Wで動作

マルチスレッド処理時は、Pコアが4688.5MHz、Eコアが3591.2MHzで動作していた

ビデオカードは、GeForce RTX 3060を搭載する

 まずは、ストレージパフォーマンスを「CrystalDiskMark」を使って確認。試用機にはPCI-Express3.0×4インターフェースを採用するインテル「SSD 670p」が搭載されていた。結果は、シーケンシャルリードが3447.95MB/s、ライトが2762.57MB/秒と、公称値とおりのパフォーマンスを発揮していた。

公称値はリード3500MB/s、ライト2500MB/sとなる「SSD 670p」の1TBを搭載

「CrystalDiskMark」では公称値どおりのパフォーマンスを発揮

定番ベンチマークでCPUの処理能力をチェック

 続いて「CINEBENCH R23」を使って、CPUの処理能力を確認していこう。スコアはシングルコアが1920pts、マルチコアが2万270ptsを記録。テスト環境は異なるので横並びの比較はできないが、過去の結果と比べると前世代のCore i9の最上位を余裕で上回るスコアになっている。

CINEBENCH R23の結果

「PCMark10」でマシンのベース性能をチェック

 次は日常使いから、文書作成などのビジネス用途、写真や動画の編集作業までパソコンの総合的なパフォーマンスをチェックできる「PCMark10」(v2.22.7334)のスタンダードテストで、その実力を確認していこう。

PCMark10の結果

 第12世代のCore i7だけあって、総合スコアは8236と優秀だ。テストごとの結果をみても、アプリケーションの起動やウェブブラウジング、リモートワークで大事なビデオ会議を想定したワークロードを実行する「Essentials」は1万824、オープンソースオフィスソフトの「LibreOffice」を使って、表計算や文書作成などの性能を測る「Productivity」が1万1362、写真・写真の編集作業など、コンテンツ制作を想定したワークロードとなる「Digital Content Creation」が1万2327と、いずれも優秀といえるスコアになっている。日常からビジネス、クリエイティブまで、さまざまな作業を不満なくこなせるだろう。

Microsoft 365やAdobe系アプリのパフォーマンスを確認

 「Microsoft 365(Office 365)」や、定番クリエイティブアプリの「Adobe Lightroom Classic」と「Adobe Photoshop」、「Adobe Premiere Pro」で実際に処理を行ない、ビジネスワーク、写真・動画編集作業のパフォーマンスを独自のスコアで表す「UL Procyon」も実行していこう。

 まず、「UL Procyon Office Productivity Benchmark」の結果を見ると、総合スコアは7174とかなり優秀だ。主要アプリのスコアもWordが8637、Excelが6797、PowerPointが8112とトップクラスのスコアになっている。写真を使ったレポートや、スライドの作成、作成文書のPDFへの書き出しなど、各種アプリを使ったさまざまな作業をスムーズに行なえる。

Microsoft 365(Office 365)のパフォーマンスを、UL Procyon Office Productivity Benchmarkでチェック

 次は写真のRAW現像や編集のパフォーマンスをチェックする「UL Procyon Photo Editing Benchmark」をみていこう。

UL Procyon Photo Editing Benchmarkの結果

 結果は総合7597とこちらも優秀といえるスコアだ。Adobe Photoshopを主に使って処理し、ビデオカードのGPUやビデオメモリーを活用する「Image Retouching」が6498。Adobe Lightroom Classicで処理され、CPU性能がスコアに影響しやすい「Batch Processing」が8882と、こちらも高スコアになっている。

 最後はAdobe Premiere Proを使って、フルHD(H.264)および4K(H.265)動画を出力してパフォーマンスをスコアで示す「UL Procyon Video Editing Benchmark」をみていこう。

UL Procyon Video Editing Benchmarkの結果

 CPUだけでなく、GPUの性能も影響する動画ファイルの書き出し作業。ミドルレンジGPUのGeForce RTX 3060ビデオカードもしっかり活用され、十分優秀といえるスコアになっている。

ゲームだけでなくクリエイティブな作業にも活かせる1台

 LEVEL-R769-LC127K-RBXはゲーミングパソコンだが、Core i7-12700KとGeForce RTX 3060で、オフィスワークはもちろん、写真のRAW現像と加工や編集作業に、4K動画の編集や書き出しまで、さまざまなことに挑戦できるパフォーマンスを持っているといえる。では次回は、もっとも気になるゲーミングパフォーマンスを、定番ベンチマークと人気のゲームタイトルでチェックしていこう。

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