サイボウズは4月4日、日刊工業新聞社にて顧客管理システム(CRM)として「kintone(キントーン)」が導入されたことを発表した。
新聞業界の主な収益源である「販売」と「広告」がインターネットの普及などにより減少して従来のビジネスモデルが崩れつつあり、収益構造の変革が求めれているという。日刊工業新聞社ではいち早く秀逸な産業領域の取り組みをコンテンツとして収集し、最適な手段で最適な顧客・市場に配信できる体制と基盤づくりの取り組みとしてコンテンツ管理システムを導入して、さらに最適なコンテンツを最適なタイミングで提供するCRMの導入を推進していた。
事業ごとやサービスごとにバラバラで管理されていた取引情報や顧客情報を一元的に管理・分析するCRMとして、他システムとの連携がしやすいkintoneを用いて構築。kintoneで構築したCRMは、広告管理システムなど既存システムのデータとkintoneに集約した法人/個人顧客データを連携してスコアリングすることにより、顧客ごとに最適なネクストアクションを導出。活用できていなかった営業活動情報、会計情報、顧客情報を一ヵ所に集めることでスコアリングできるようになり、さらなる利益を生むための施策につなげることが可能になるとしている。
また、社内業務で利用していたグループウェアにはワークフローの機能がなかったため申請業務のほとんどを紙で行なっていたが、申請業務をデジタル化でき社外からもアクセスできるようにサイボウズのグループウェア「Garoon」の採用の決定も行なわれた。
今後、コンテンツを中心とした新たなビジネスモデルを構築する取り組みのなかで、コンテンツ活用サービスとして新規サービスの開発も予定しているという。