ASCII Power Review 第169回
Sペンはもちろん本体に内蔵可能です!
「Galaxy S22 Ultra」実機レビュー = 爆速「Snapdragon 8 Gen 1」にSペン、カメラ4個のモンスタースマホだ!
2022年04月07日 10時00分更新
サムスンのフラッグシップスマートフォン「Galaxy S22 Ultra」が日本でも発売される。フォルダブルを除いたサムスンのフラッグシップ機はGalaxy SシリーズとGalaxy Noteシリーズがリリースされてきたが、今後はGalaxy Sシリーズ最上位の「Ultra」に一本化されたわけだ。発売前の実機(ドコモ版)を試用できたので、レビューをお届けしよう。
Sペンを本体に内蔵可能、リアカメラはクアッド構成
日本向けGalaxy S22 UltraはOSに「Android 12」、SoCに「Snapdragon 8 Gen 1」を採用。メモリーは12GB(LPDDR5)、ストレージは256GBを搭載している。
ディスプレーは6.8型Quad HD+有機EL(3088×1440ドット、500ppi、HDR10+、120Hz)を採用。最高輝度1750cd/m²の「Vision Booster技術」が搭載されており、明るい屋外でもこれまで以上の視認性が確保されているとうたわれている。
カメラはリアに下記の4基を搭載する。
12MP超広角カメラ
1/2.55型、1.4μm、F2.2、視野角120度、Dual Pixel AF)
108MP広角カメラ
(1/1.33型、0.8μm[12MP時2.4μm]、F1.8、視野角85度、PDAF、OIS)
光学10倍10MP望遠カメラ
(1/3.52型、1.12μm、F4.9、視野角11度、Dual Pixel AF)
光学3倍10MP望遠カメラ
(1/3.52型、1.12μm、F2.4、視野角36度、Dual Pixel AF)
フロントには40MPセルフィーカメラ(1/2.82型、0.7μm[10MP時1.4μm]、F2.2、視野角80度、PDAF)が内蔵されている。リアカメラでは最大100倍のハイブリッドズームを利用可能だ。
通信機能は5G、Wi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.2、NFC、FeliCaを利用可能。有線インターフェースはUSB Type-Cのみを搭載する。
Sペンは本体下部に収納可能。筆圧検知は4096段階でペン先径は0.7mm。Bluetooth機能を搭載しており、離れた場所からカメラのシャッターなどの遠隔操作が可能だ。
本体サイズは163.3×77.9×8.9mm、重量は229g。5000mAhのバッテリーを内蔵しており、24時間以上の連続使用が可能と謳われている。
Sペンは内蔵できてこそ真価を発揮
有機ELの画面は120Hzで滑らか
前モデル「Galaxy S21 Ultra」もSペンを利用できたが本体内に収納できなかった。やはりSペンは内蔵できたほうが使い勝手がいい。特に、画面オフの状態でSペンを取り出すと、そのままメモアプリが起動して黒い画面に書き込める「画面オフメモ機能」は非常に便利。Sペンを取り出せばメモアプリが起動するので、ページをめくる手間がかからないぶん紙のメモ帳よりも利便性は高い。
6.8型Quad HD+有機ELディスプレーの画質はスマートフォントップクラス。最高輝度1750cd/m²の「Vision Booster技術」のおかげで屋外でも明るく見えて、また最大120Hzのリフレッシュレートにより画面スクロールなどがヌルヌルと滑らかだ。
有機ELディスプレーを搭載していてもNetflixでHDRコンテンツを再生できないスマホがあるが、Galaxy S22 Ultraはバッチリ再生できた。コンテンツプレーヤーとしても申しぶんない。
唯一残念だったのが、フロントカメラがパンチホール式で、「Galaxy Z Fold3 5G」の画面下埋め込みカメラが採用されなかったこと。おそらくカメラ画質を優先させてパンチホール式となったと思われるが、次期モデルでは真の意味での全画面ディスプレーとなることを期待したい。
Galaxy史上最大のイメージセンサー搭載
ナイトモードの画質がさらに向上
Galaxyシリーズと言えばカメラ画質に定評があるが、S22 Ultraには前述のとおり4台のカメラが搭載されている。いろいろ撮影してみたが、超広角、広角、光学10倍望遠、光学3倍望遠のいずれでも、同じ色調で撮影できることにビックリさせられる。レンズ、イメージセンサーが異なっていても、違和感がないようにしっかりとチューニングされているのだろう。(以下作例は、露出モードProgram (auto)、測光方式Center weightにて撮影)
カメラ関連のユニークな機能として紹介しておきたいのが「オブジェクト消去」機能だ。「Pixel 6」の「消しゴムマジック」のように自動では人を選択してくれないが、タップした人、物体を消去できる。一手間かかるが、人の多い観光地で風景写真を撮影したときなどに重宝するはずだ。
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