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ASCII Power Review ― 第167回

パナソニック「LUMIX GH6」実機レビュー = 2521万画素の最上位マイクロフォーサーズだ!-倶楽部情報局

2022年03月28日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

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 本日は、ASCII倶楽部の人気記事「パナソニック「LUMIX GH6」実機レビュー = 2521万画素の最上位マイクロフォーサーズだ!」を紹介します。


 パナソニックからマイクロフォーサーズのハイエンドモデルが登場した。「GH」シリーズといえば動画機能に秀でたモデルということもあり、写真が専門の自分からすると若干縁遠く感じる製品……とはいえマイクロフォーサーズでは久々の画素数アップなど静止画機能も進化している。今回は「GH6」の静止画機能を中心にチェックしていく。

量販店価格はボディーのみ26万3000円、「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0」とのレンズキットは33万7000円。3月25日発売予定だが既にメーカーからは品薄の告知が。

M4/3でついに2521万画素きました
ハイレゾでは1憶画素の写真が撮れます

 GH6が採用した撮像素子は2521万画素で、マイクロフォーサーズとしては2015年以来の画素数アップになる。

 ちなみにマイクロフォーサーズの同胞であるOMDSの最新モデル「OM-1」は画素数こそ2037万画素だが裏面照射積層型を採用した。このように各社が着実に進化し続けてくれるのはマイクロフォーサーズファンとしては嬉しい限りだ。

 画質を見てみると今回試用したキットレンズ「LEICA DG12-60mmF2.8-4」の描写力と合わせ、拡大して見ても細部は精細に写っている。またシャープネスを強調しすぎない解像感や、適度なコントラストの階調再現も好印象だ。

ピントの合った部分はシャープすぎず、それでも精細に解像されている。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF3.7・シャッタースピード1/80秒・ISO100・ホワイトバランスオート。

比較的コントラストの高い状況だが明暗部の階調もしっかり再現されている。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF4・シャッタースピード1/160秒・ISO100・ホワイトバランスオート。

一見甘く見えるが、拡大してみても花弁がしっかり描写されている。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF5・シャッタースピード1/320秒・ISO100・ホワイトバランスオート。

 連写画像を合成し1億画素相当の画像を生成する「ハイレゾモード」を搭載、さらに手持ち撮影にも対応した。実際に「ハイレゾモード」で三脚使用と手持ち撮影で撮り比べてみると、手持ち撮影では大きな手ブレや被写体ブレがあると合成に失敗する場合があり、撮影後の処理時間も三脚使用では約5秒のところ手持ち撮影では約12秒と長くはなる。

 しかし画質的には遜色がないように見える。「ハイレゾモード」を搭載した機種は多数あるが、手持ち対応機種はまだ少数派なので、手軽に高解像度の画像を求めたい人にはうれしい機能だ。

「ハイレゾモード」の三脚使用と手持ち撮影、通常撮影の比較。こちらは三脚で撮影。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF5.6・シャッタースピード1/800秒・ISO100・ホワイトバランスオート。

「ハイレゾモード」の比較。こちらは手持のハイレゾで撮影。

「ハイレゾモード」の比較。こちらが通常撮影。

「ハイレゾモード」の三脚使用時では被写体ブレを残像にするMODE1と、軽減するMODE2が選べる。

「ハイレゾモード」の三脚使用でMODE1とMODE2を比較。こちらは「ブレ残像」。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF4・シャッタースピード1/3200秒・ISO800・ホワイトバランスオート。

「ハイレゾモード」の三脚使用でMODE1とMODE2を比較。こちらは「ブレ軽減」。水の流れの描写が異なる。

 高感度の画質は従来機と同等で、ISO3200あたりから画質劣化を感じ、ISO6400を超えると細部の解像感が失い始める。ただノイズ処理が強めに感じるので、解像感を重視するなら画質設定でノイズ処理を弱めにするのもいいだろう。

感度別撮影した写真の一部を拡大して比較。左上からISO800・ISO1600・ISO3200・ISO6400・ISO12800・ISO25600。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF5.6・ホワイトバランスオート・ノイズ処理標準。

ISO6400で撮影。細部を見ると多少解像感の低下はあるが、まだ常用範囲。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF5.6・シャッタースピード1/25秒・ISO6400・ホワイトバランスオート・ノイズ処理標準。

ISO12800で撮影。解像感は甘いもののノイズは目立たない。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF4.5・シャッタースピード1/4秒・ISO12800・ホワイトバランスオート・ノイズ処理標準。

ISO25600でノイズ処理を-5に設定して撮影。ノイズのザラつきあるが、解像感は保持された。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF3.5・シャッタースピード1/20秒・ISO25600・ホワイトバランスオート・ノイズ処理-5。

 搭載される画像処理エンジンの処理速度も向上し、静止画撮影で恩恵を受けるのが連写速度だ。電子シャッターならフル解像度のRAW+JPEGで最高秒75コマ連続200枚の高速連写が可能になった。

 ただしAF/AEは固定となり、電子シャッター特有の動体歪みも発生するので被写体は選ぶことになる。また従来の連写機能「6K/4Kフォト」に搭載されていた「プリ連写」機能が無くなってしまったのは残念。メカシャッター(もしくは電子先幕)での連写速度はAF/AE固定で秒14コマ、AF/AE追従では秒8コマになる。

「ドライブモードダイヤル」には2つ連写のポジションがあり、それぞれに割り当てる連写速度は自分で設定できる。

秒75コマの高速連写で撮影した1秒分の写真からGIFを作成。鳥の羽ばたきを細かく写してくれる。ただAF固定の為、動いている被写体には不向き。使用レンズLUMIX G VARIO 100-300mmF4-5.6・絞りF5.6・シャッタースピード1/1600秒・ISO400・ホワイトバランスオート。

メカシャッターと電子シャッターの動体歪みの比較。こちらはメカシャッター。

電子シャッターでも比較的歪みは少ないように見える。使用レンズLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmF2.8-4.0・絞りF4・シャッタースピード1/2000秒・ISO1600・ホワイトバランスオート。

 AFは引き続きコントラスト式を採用し、被写体認識は人物と動物に対応している。野鳥など不規則に激しく動く被写体ではAF追随が追い付かないこともあったが、風景やスナップ、緩やかな動きなら像面位相差AFと比べても不満を感じることはないだろう。

AF/AE追従の高速連写(秒8コマ)で撮影。規則的な動きの被写体ならしっかりピントを合わせ続けてくれる。使用レンズLUMIX G VARIO 100-300mmF4-5.6・絞りF5.6・シャッタースピード1/1250秒・ISO800・ホワイトバランスオート。

被写体認識は人物と動物(犬、猫、鳥)に対応。ただこの写真のような恰好をしている鳥は認識しなかった。使用レンズLUMIX G VARIO 100-300mmF4-5.6・絞りF5.6・シャッタースピード1/1600秒・ISO400・ホワイトバランスオート。

ボディデザインも進化 背面液晶の動きは秀逸


 続きは「パナソニック「LUMIX GH6」実機レビュー = 2521万画素の最上位マイクロフォーサーズだ!」でお楽しみください。

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