ファーウェイ・ジャパンは2021年12月に、「HUAWEI WATCH GT」シリーズの新モデルを複数発売した。今回は、そのうちスタンダードな「HUAWEI WATCH GT 3」(以降、GT 3)について、42mmのスポーツモデルを実際に使ってみた。本稿では、製品概要と使用感についてまとめたい。
長時間バッテリーで人気「HUAWEI WATCH GT」シリーズの最新モデル
製品ラインナップが複雑なので、そもそも「HAUWEI WATCH」における「GT」シリーズとは何か、と改めて考えてみる。この略記は、一般に「グランドツアー(大旅行)」のような意味で使われることが多い。2018年に登場した初代「HUAWEI WATCH GT」の頃から、公式製品画像サブタイトルには「READY TO EXPLORE」(=探索の準備ができている)の文字があったので、元々旅行なりアウトドアシーンなり、日々のちょっとした“冒険”にも携行できるようなブランドを想定しているのだろう。
実際、同シリーズは初代からGPSをサポートし、2週間持続する長時間バッテリーを備え、5気圧防水に対応してきた。しかも軽量なものが多い。価格帯も2~3万円台のものが多く、コストパフォーマンスの高いスマートウォッチとして、市場で存在感を発揮してきた人気シリーズだ。
これまでの同シリーズの系譜としては、「HUAWEI WATCH GT」(2018年12月発売)、「HUAWEI WATCH GT 2」(2019年11月発売)、「HUAWEI WATCH GT 2e」(2020年4月発売)、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」(2020年10月発売)という機種が展開されてきた。そして、2021年12月には「HUAWEI WATCH GT Runner」と、今回試用した「HUAWEI WATCH GT 3(以下、GT 3)」が発売された。
今回試用したGT 3は、ラインナップにおける立ち位置として、“GT 2の後継機”とされている。派生モデルのGT 2 ProやGT 2eは分けて考える必要があるだろう。
なお、GT 3の公式製品画像のキャッチには「健康管理を可視化しよう」という文字があり、アピールポイントは従来シリーズから少し変化したようだ。具体的には、昨今、グローバルの市場トレンドになっている“ウェルネス”(心身の健康)を意識した機能が強化された。