ウイングアーク1stは2月7日、Salesforceと連携した文書管理の基盤として文書活用ソリューション「SPA Cloud」がソニー銀行に導入されたと発表した。
ソニー銀行の住宅ローンの本審査では、書類受付から審査結果の告知まで3~5週間かかっており、審査の時間を短縮して顧客サービスの向上につなげる方法を検討するなか、書類の提出方法として従来の紙の郵送やメール添付、FAXに加えて顧客が書類をアップロードする方法の追加を決定。しかし、顧客利便性の向上が期待できる一方で、個々の経路で提出された書類の一元管理ができず、オペレーション部門に負担をかけることが想定されたという。
文書管理の運用を整備して効率的に一元管理できる仕組みとしてSPA Cloudを導入。導入にあたってのポイントとして、「業務オペレーションを担うSalesforceとの親和性が高い」「ハイライトやマーカーを付与するなど電子データを紙文書のように扱いながら作業できる機能を搭載」「導入済みの帳票クラウドサービスSVF Cloud for Salesforceとの連携」といった点を重視。
導入した効果として、過去20年分の顧客関連書類のデータが一元管理され、数百万個のフォルダから対象フォルダを4秒程度で検索可能になり、オペレーション部門の業務ストレス低減につながったという。今後、紙の書類のスキャン作業にAI OCRなどを活用することで、書類の振り分けを自動化させ、作業の時間短縮、オペレーション改革を進めていくとしている。